

百歳と白寿と米寿のお祝いをしてから、大社中学のブラスバンドの慰問演奏があったのだが、妻はいつものごとく気分はもうカラオケ大会。始まる前から覚悟していたのだが、司会者の挨拶が始まるや否や、大きな声で「元気に行って見よう」とか「早く始めてください」と、連発。会場から笑いが起きるも、隣にいる者としては居たたまれなくて身が細る思い。百歳や白寿、米寿の表彰の時だけは静かにしていて欲しかったのだが、妻の口は止められない。「おめでとう」ぐらいならいいのだが、ピンぼけなことを言う。隣のおじいさんはじろりと不快そうな顔で睨むし、怒り出さないかとひやひやはらはらのし通しだった。
演奏が始まれば少々声を出しても音に消されるから何とかなるかと思いきや、女子中学生が司会を始めるや「かわいい」と大声。「かわいいね、お姉さん」とも叫ぶ。2曲目からはお年寄りの慰問曲で「北国の春」「北酒場」「川の流れのように」「花は咲く」「ふるさと」「赤とんぼ」と続く。中学生が2人一組で歌も歌ってくれる。中学生が歌う「北酒場」は微笑ましくもちょっとおかしかった。
驚いたのは妻が「花は咲く」の一節を口ずさんだこと。この歌は妻が病気で倒れた後に世に出た歌だから、妻は病後に覚えたことになる。記憶力は失ったはずなのに、好きな歌は歌詞の一節を覚えているのだ。つくづく不思議だなあと思うが、この能力がすべての分野で発揮されることはないのだ。諦めてはいるのだが、少しでも戻ってくれないかなあと思う。
さらに演奏と歌が続くと、不意に「涙が出て来ちゃった」と、言う。二度も、三度も繰り返す。
確かに「川の流れのように」を聞いていると、涙が流れるのも頷ける。こちらまでしんみりする。妻が騒ぐことばかり気にしていた自分が情けなく思える瞬間だった。
ところが、最後に中学生が挨拶をしたら、「〇〇(娘の名)かわいい」と、声を上げ、「あの子、私の子供です」と、言ってくれる。こういう催しがあると、儂はぐったりと疲れる。
終了後は各ユニットに戻って、家族と昼食会。(右の写真)
家族は弁当。もちろん、ノンアルコールビールを用意して来た。
明日、16日は地域の敬老会。
自治委員の儂は町内委員さんと二人で、200円の紅白饅頭と800円の赤飯折詰を持って75歳以上のお年寄りの家を回る。13軒で該当者は9名。
福岡に住む妹に聞いたら、あちらでは70歳以上が対象で3000円の商品券を配るのだそうだ。都会は違うなあと感心する。島根はなんたって長寿全国3位。去年までは6年連続で1位だったぐらいだから、75歳までは老人のうちには入らないのだと自慢してやったが、本当は70歳以上から祝いたくても財政が許さないのである。要は金がないのだ。いや、団塊世代が多すぎるのだ。
9月20日追加訂正
100歳以上全国長寿は島根がやっぱり日本一と分かりました。
昨日のニュースで浜田市の集計が間違っていたことが分かり、集計をし直したところ日本一だったそうです。

8月25日の特養。昼食介助に行って散歩した時の写真。
「イネが実ったよ。もうすぐ稲刈りだよ」と、言ったら、「イーネ」と、返し、自分でもおかしかったのか、気に入ったのか、何度も「イーネ」を、繰り返して笑う。
9月7日にも、昼食介助に行った時、何かの話から、突然、「曽田博久は私の大切な夫だぞ」と、言ったのでびっくりする。いつも従兄やおじさんと間違えるくせに、どうしたことか、「気は確かか」と、思わず聞きそうになった。嬉しい事ではあった。
語録(20)
(トイレットペーパーを)
「取ってあげようか」
「なによ、取ってあげようかなんて。近所に聞こえるように親切ぶって」
2007.2.4
「しょうがないと思ってお父さんにやらせてるの。生まれて来るんじゃなかった」
2007.2.5
「寝疲れたよ。背中がベッドにくっついている」
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「写真見てて思ったの。近くに来てるのに、どうしてパパちゃん、来ないんだろう」
「パパちゃん、近くにいるの?」
「うん、小海さん(酒屋)とこのウラに」
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(TVを見てて)
「渋谷また歩きたいよ。帰ったんだから。バンバン行かなくちゃ」
2007.2.7
「寒くない?」
「寒くない。ありがとう。そんなこと言ってもらったら、あったかくなった」
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「あら、私、おイモの天ぷら頼んだような気がしてたの。忘れたの。さあ、今からおイモの天ぷら買いに行きましょう」
2007.2.9
(世話していてメガネが落ちたら)
「この間からいつも見ている。頭小さくなったんじゃない。脚本書かなくなったから脳が小さくなったんじゃない」
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(オリンピック候補のTVを見て、娘に向かって)
「オリンピックなんてのぞんでないからね。○○ちゃん(娘)が楽しんでればいいから」
2007.2.12
(介護してたら)
「お父さんがこんな仕事してると知ったら、お母さんびっくりするでしょうね」
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(TVで人生を一字であらわすとしたらと言う番組を見ていて)
「お父さんは辛でしょう。私の人生は楽。お母さんは耐でしょ」
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(TVで生甲斐見つかってますかと問われて)
「私、見つかってるよ。お父さんにぶら下がって生きて行くの。お父さんに作家になって貰って、作家の妻になるの」
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「楽しく暮らしましょ。お父さん、暗くならないこと。○○(息子)や○○(娘)にグチを言わないこと。楽しく、出雲ではなばなしく暮らすの」
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「お父さん、もう一度恋をしたいでしょ。楽しそうに出て行って、楽しそうに戻って来てよ」
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「私もお父さんと手をつないで歩きたいよ」
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「お父さん、1万円ある。パーマかける。10050円とか」
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「お父さん、お金持ってるの。十分に。私はあるよ。明日、おろしておこうか。交通費だって何万てかかるじゃない」
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「お世話焼いてくれてありがとう」
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(ため息が出たので、「なんで出るの?」と、問うたら)
「子供の時、言いたいこと言えないと、ため息が出ると教えられた」
2007.2.13
(犬に向かって)
「モモちゃん、見てみろ。がんばったから辛子明太が来たよ」
「○○○兄ちゃん(従弟)、料理うまくなったね」
「俺はだれ?」
「○○○兄ちゃん」
「ヒロヒサでしょう」
「そうだ。今夜、お願いしなきゃいけない人だった」
2007.2.16
(NHKのみんなの歌を見て)
「クロの歌はただの猫の歌じゃない。人との歌だね」
(アレンジして歌う)
「ヒロヒサだからヒロ、君に会えたことが私の宝物、この広い地球で……♪」
「聞いてくれてありがとう」
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「よく覚えてるね」
「ただ聞いてないからね。意味を考えて聞いているからね」
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「確定申告が始まったよ。私、遅れたよ。珍しく。ようし、今年は稼ぐぞ」
(昔は妻が確定申告をしてくれていた。まだ赤ん坊の長男をバギーに乗せ、青色申告会に通った)
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「お父さん、ここが私たちの家だよ。○○(息子)、何て言ってた」
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「私ね、お腹すくと、まえみたいに動けなくなった。身体がなくなったと言うか」
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「お父さん、あの三つ揃い着て踊ったらかっこいいだろうね。写真撮ってあげるからね」
(妻と知り合った頃の一張羅が三つ揃いだった。独立の記念に師匠が渋谷の丸井で月賦で買ってくれた。その二回目からは儂が払った)
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「お熱ない(と、言うので額に手を当てる)嬉しい。気にしてもらうと」
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「私も月に願おう。お父さんの小説が売れますように。私も幸せになれますようにって」
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「歯磨かないと」
「なんでチューするの(笑って)期待しちゃった」
2007.2.18
(着替えさせていると)
「こうしてあなたのことを見てると変わらなかったのね。この20年。夢の中ではおじさんで出て来るの」
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「ちょっといっしょに買い物に行こうか」
2007.2.19
「お父さんと二人、ウォーキングすると楽しいよ。べたべたしなくても」
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「あれ、お茶、お茶どこ?」と、俺。
「やめてよね、ボケ老人みたいな声」
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(世話してたら)
「お父さん、頭くさいよ」
「洗うひまがなくて」
「ごめんね、私がこんなだから」
2007.2.27
「おひな様、買ってもらえなかったから、自分の人形を飾ったの。赤なんてないから風呂敷を敷いて。○○ちゃん(娘)なんかに話してあげようかな」
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「私、つる好きよ。私、足が太いから、すっと細い足で、ぱーっと飛び立つの」
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「私も○○ちゃん(娘)とどこか旅行いきたいな」
2007.3.1
「夢の中で(モモ〔犬〕なんかと)騒ぐと、ダアッと疲れてんの。夢の中で騒がないと元気なの」
2007.3.4
「下着を脱がして。お風呂に入るの。左手が痛いから温めるの」
2007.3.7
「早くアンパンもってこい。下駄箱の中に入ってるのわかってるんだから。みんなに言うぞ、アンパン食べさせませんて」
2007.3.15
(パット交換の時)
「疲れてるのに悪いね。左はそっとよ(痛いから)」
2007.3.17
「お父さん、いつ仲よくするの」
「今度ね」
「いつだかはっきりしないとがまんできないでしょ。がまんしてるのよ」
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「あれができないのもイライラするけど、タバコ吸えないのもイライラする」
(ベッドでリモコンをいじっているのでとめたら)
「また規制する。死ね、あっちへ行け」
2007.3.28
「正月から歩けないなんていやなもんだ」
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「旦那、お雑煮出してくれ。今日は御祝儀はずみますよ。旦那、頑張って。旦那、いい顔で出て来てね」
2007.3.30
「そんなに掛けないで(布団を)、閉じ込められるみたいで悲しくなる。どうして私は閉じ込められなければいけないの」
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(夜)
「起きてると言ってるのに。泣くよ、私、わんわん泣くよ」
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(夜)
「○○ちゃん(娘)に卵焼き作るの」
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(夜)
「こんなの見たら、曽田さんの御主人大変ねとみんな言うよ。ありがとう、チューしてあげる」
2007.3.31
「私、こんど男産んだら、いっぱいいい名前つけるからね」
た。
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