
写真では綺麗に写っていたのだが、画像はずいぶんぼやけてしまった。『亡き妻に捧ぐ』の一行を、第一巻を発売した後になって、入れ忘れていたことに気が付く。第一巻を出すのに校正で必死になっていてすっかり失念していたのだ。試し刷りでも気が付かず、第一巻を発売してしまった後になって気が付き、慌てて再度刷り直すのだが、紙書籍の場合は白紙のページを挿入にして一行だけ書き入れる訳にはゆかず、この一行を挿入した全文をPDFにしてもういちど貼り付ける。
私は貼り付けるだけだから楽だけど、紙書籍に約9ヶ月奮闘してくれた後輩はいい迷惑だったと思う。
おかげで、この一行でやり遂げることが出来たと実感する。本当に書き始めた時は、書き上げることができるのかどうか、全く自信がなく、どれくらい時間がかかるのかもわからなかった。書けないままに朽ち果てるのではないかと絶望的になったことも数えきれないくらいあった。
そんな時、私がすることはいつも決まっていた。妻の横に来て、「俺は頑張るぞ」と話しかけることだった。どこまで理解しているか、私が何を書いているのかわかってはいないのだけど、重度の障害でも頑張って生きている妻に約束することで、自分も励まされたのだ。そして、頑張り続ければいつかは必ずできると気を取り直したのである。
介護しながら出版社で書き続けることは無理と一度は筆を折りながら、小説への夢を断ち難く、また介護しながら書く道を選んだ。
あれから12年か13年か。妻が亡くなって4年・・・。
今なら言える。介護する妻がいたから書けたと。妻が懸命に生きる姿が私を励ましていてくれたのだ。いま思う。本当に生きていて欲しかった。どんな姿でも。わかっても分からなくても本を手に取ってほしかった。


左)試し刷り。表紙の端が切れて白みが出ていた。
右)後輩が綺麗に作り直してくれた。この1㎜2㎜の作業が大変なのだ。
そして、冒頭の『亡き妻に捧ぐ』を挿入してくれた。これは仏壇に供えている。


1巻に続き、先日、2巻も発売できた。
いま3巻の校正をしている。来年の1月中には全4巻を発売したい。
皆さま、よいお年を。
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sotahirohisa
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