AIのおかげで、ほんとにもうえらい目にあった。
ことの発端は出雲市の健康診断。市から無料だから受けてくださいと言う通知が来たのが6月。3月に膵管のMRIを受けた時にちゃんとした血液検査を受けてなんともなかったので受ける気はなかったのだが、3ヶ月経っているので受けてみるかとかかりつけ医で健診を受けたのが7月8日。しばらくして結果が届く。尿蛋白+と判定されていたが、たいしたことはあるまい。何かの間違いと言うこともあるしとほうったらかしにしていた。
すると10月も末になって市から通知が届く。尿蛋白+なので再検診を受けて下さいとの通知だった。相変わらず軽く見て2、3日ほうっておいたのだが、市は結果が悪い人に通知している訳で、そう思うとなんとなく不安になって来た。そこで、尿蛋白+だとどういうことになるのかとAIに聞いてみることにした。私のパソコンのAIはcopilotである。
「78歳男性。IPMN(膵管内乳頭粘液性線種)の患者です。尿蛋白+と判定されました。どういうことが考えられますか」と聞いた。即座に答えが戻って来た。「腎機能障害が考えれます」
ガーン!この時のショックは7年前、IPMNと診断され、カナダの大学の血液検査で97%の確率で膵臓癌になりますと宣告された時のものに次ぐものだった。腎機能障害と言うことは透析を受けなければならないことになるのか。どんよりして目の前がまっくらになる。食事療法のおかげかその後IPMNが進行することなく、担当医からも「もう大丈夫だよ」と言われてはいるが、膵管に悪いものがあるのはたしかなのだ。この上、腎臓病なんて、勘弁してほしかった。
真っ先に頭に浮かんだのは食事のことだった。IPMNの食事だけでも節制して来たのに、その上、腎臓病対策なんて頭が破裂しそうだった。
取り急ぎ、再検査しなければならないのでかかりつけ医に予約したのが10月31日。ところが11月1~3日が3連休、11月4日は親戚のおばさんを連れて母の見舞いに行くことが決まっていて、11月5日は孫娘の保育園の焼きいも会。結局11月6日に再検査を受けることに。
まだ6日もある。その間、ただ心配したり、悩んでいたもしょうがないので、私は腎臓病と診断された時に慌てないようにその間、腎臓食を研究し、その日から腎臓食の実践を始めたのだ。大変なのなんのって、その大変さはIPMNどころではなかった。IPMNの場合は先生から「酒と甘いものを控えるように」と言われただけで、油ものや肉類を断っただけで済ませて来たが、これに腎臓病対策を考えたら
食べるものがなくなるのだ。ないわけではない。あることはある。たらとか白身魚とか。鶏胸肉とか。でも、それだけしかなく、それだけの調理法も焼くか煮るか蒸すしかない。一番大変なのは塩分。塩分を控えるためには、醬油もコンソメも鶏ガラスープも全部減塩。もちろん味噌も。今まで不通に使っていたミネストローネやチャウダーのスープ液もそのままだと全部アウト。6日間、AI使って腎臓病の食事の研究と実践に取り組む。
そして11月6日の再検査。採尿して調べたら「大丈夫、-ですよ。曽田さんの腎臓はこのグラフの一番端っこの、この一番だいじょうぶなところに入ってますから安心してください」と言われる。
ほっと胸を撫で下ろし、先生にぼやいた。
「AIに聞いたんですよ。IPMNで尿蛋白+だとどうなりますかと」
「どうなると言いました」
「腎機能障害の恐れがあると」
先生、笑って言いました。
「私、AIに勝ちましたね。そんなことありませんよ。間違ってますよ」
あの6日間は何だったのだろう。
帰り際、先生に言った。
「でもIPMNだから食事には気をつけないといけないから、これからは塩分にも気をつけようかな」
「それはいいことです。日本人は塩分のとりすぎですから」
数日後、気が付いた。
copilotの質問欄の下に小さく
『copilotは間違える可能性があります』と表示してあった。
ことの発端は出雲市の健康診断。市から無料だから受けてくださいと言う通知が来たのが6月。3月に膵管のMRIを受けた時にちゃんとした血液検査を受けてなんともなかったので受ける気はなかったのだが、3ヶ月経っているので受けてみるかとかかりつけ医で健診を受けたのが7月8日。しばらくして結果が届く。尿蛋白+と判定されていたが、たいしたことはあるまい。何かの間違いと言うこともあるしとほうったらかしにしていた。
すると10月も末になって市から通知が届く。尿蛋白+なので再検診を受けて下さいとの通知だった。相変わらず軽く見て2、3日ほうっておいたのだが、市は結果が悪い人に通知している訳で、そう思うとなんとなく不安になって来た。そこで、尿蛋白+だとどういうことになるのかとAIに聞いてみることにした。私のパソコンのAIはcopilotである。
「78歳男性。IPMN(膵管内乳頭粘液性線種)の患者です。尿蛋白+と判定されました。どういうことが考えられますか」と聞いた。即座に答えが戻って来た。「腎機能障害が考えれます」
ガーン!この時のショックは7年前、IPMNと診断され、カナダの大学の血液検査で97%の確率で膵臓癌になりますと宣告された時のものに次ぐものだった。腎機能障害と言うことは透析を受けなければならないことになるのか。どんよりして目の前がまっくらになる。食事療法のおかげかその後IPMNが進行することなく、担当医からも「もう大丈夫だよ」と言われてはいるが、膵管に悪いものがあるのはたしかなのだ。この上、腎臓病なんて、勘弁してほしかった。
真っ先に頭に浮かんだのは食事のことだった。IPMNの食事だけでも節制して来たのに、その上、腎臓病対策なんて頭が破裂しそうだった。
取り急ぎ、再検査しなければならないのでかかりつけ医に予約したのが10月31日。ところが11月1~3日が3連休、11月4日は親戚のおばさんを連れて母の見舞いに行くことが決まっていて、11月5日は孫娘の保育園の焼きいも会。結局11月6日に再検査を受けることに。
まだ6日もある。その間、ただ心配したり、悩んでいたもしょうがないので、私は腎臓病と診断された時に慌てないようにその間、腎臓食を研究し、その日から腎臓食の実践を始めたのだ。大変なのなんのって、その大変さはIPMNどころではなかった。IPMNの場合は先生から「酒と甘いものを控えるように」と言われただけで、油ものや肉類を断っただけで済ませて来たが、これに腎臓病対策を考えたら
食べるものがなくなるのだ。ないわけではない。あることはある。たらとか白身魚とか。鶏胸肉とか。でも、それだけしかなく、それだけの調理法も焼くか煮るか蒸すしかない。一番大変なのは塩分。塩分を控えるためには、醬油もコンソメも鶏ガラスープも全部減塩。もちろん味噌も。今まで不通に使っていたミネストローネやチャウダーのスープ液もそのままだと全部アウト。6日間、AI使って腎臓病の食事の研究と実践に取り組む。
そして11月6日の再検査。採尿して調べたら「大丈夫、-ですよ。曽田さんの腎臓はこのグラフの一番端っこの、この一番だいじょうぶなところに入ってますから安心してください」と言われる。
ほっと胸を撫で下ろし、先生にぼやいた。
「AIに聞いたんですよ。IPMNで尿蛋白+だとどうなりますかと」
「どうなると言いました」
「腎機能障害の恐れがあると」
先生、笑って言いました。
「私、AIに勝ちましたね。そんなことありませんよ。間違ってますよ」
あの6日間は何だったのだろう。
帰り際、先生に言った。
「でもIPMNだから食事には気をつけないといけないから、これからは塩分にも気をつけようかな」
「それはいいことです。日本人は塩分のとりすぎですから」
数日後、気が付いた。
copilotの質問欄の下に小さく
『copilotは間違える可能性があります』と表示してあった。
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