実りの秋、自信満々収穫を待っていたのが薩摩芋だった。東の畑に「バイオ鳴門金時」24本、「べにあづま」15本。西の畑に「べにあづま」8本のつるを植えたのが5月中旬。満を持して9月3日に東の畑の薩摩芋のつる上げをする。
PXL_20240902_222838007PXL_20240902_230909317
東の畑には短2、長2、4つの畝に手前から「バイオ鳴門金時」短2長半分。「べにあづま」を長半分と長1植え付けた。伸びたツルを畝の上に持ち上げる。葉っぱが栄養を摂るのを止めて薩摩芋を熟成させるためである。薩摩芋を作るのは去年に続き連作である。基本野菜は連作できないものが多いが、薩摩芋は荒れ地に育つものだから連作はOK。去年も肥料はやらなかった。残留肥料のせいか栄養過多で葉ばっかり伸びて出来が悪かったが、今年は2年目で残留肥料ももう少なくなっているはずだからいい薩摩芋ができるはずだったのである。
PXL_20240904_083006929PXL_20240904_083023797
西の畑に植えたのは余った「べにあづま」8本。ここは空豆の後でめちゃめちゃ残留肥料の多い畑。薩摩芋向きではないが勿体ないので植えただけ。どうせ葉っぱばかり伸びてうまくできないのはわかっていたので、つる上げの手間を省いていきなりつる切りする。左の写真がつるを切った畝である。
右の写真はその切ったつる。実はこれ以前にこれほどのつるを二回切っているのだ。いかにつるが伸びたかわかるだろう。私も薩摩芋のつるがこんなに伸びたのは初めての経験。これだけつるが伸びたら養分は全部葉っぱにとられて芋が出来ている訳がない。それでもどんなものかと掘ってみたのが、
PXL_20240904_225907646
「ええっ、出来ているではないか。しかも立派なのが。ど、ど、どういうわけじゃ」
葉っぱがばかり繁って芋が出来ない典型的なケースになるはずなのに、私は呆気に取られた。この結末の落ちはこの記事の最後に。
期待してない薩摩芋が大きさだけは合格していたので、翌日、東の畑の薩摩芋を掘る。つる上げして一週間は間を空けるのだがもうそんな手間をかける必要はないと思ったのである。
PXL_20240905_011732375PXL_20240905_012721248
左)「バイオ金時」を掘ったら微妙。明らかに大きさと言い数と言い西の畑の「べにあづま」に劣る。
そんな馬鹿な。薩摩芋造りの常識から言えば、肥料の少ない痩せた東の畑の方がいい薩摩芋ができるはずなのである。
右)そこで東の畑の「べにあづま」を掘ったら、もっとひどいことに。みすぼらしいやつがたったの3個。
どうなっているのだろうと「べにあづま」を掘り進めたら、もっと悲惨なことに。
PXL_20240905_233443307
なんとたったこれだけ。「バイオ金時」とも合わせて、こんなのが7,8株出て来る。まともなのがあっても数は少なく大きいものは少ない。わからん、わからん。さっぱりわからん。ほんとうなら東の畑の方がいい薩摩芋ができるはずなのに。
そして、私は止めの一撃を食らうのである。
大きくて形のいいものを送ってあげようと薩摩芋選んでいたら、
PXL_20240908_232700024
よく見て欲しい。薩摩芋の表面を。虫に食われてぼろぼろだ。東の畑も西の畑も7割方がこの状況なのである。とても人様に上げられるものではない。ネットで調べてコガネムシの幼虫(カブトムシの幼虫に似ているが小さい)と分る。穴が開いているのはオケラの幼虫だそうだ。コガネムシは有機物の多いい畑に卵を産み付けるのだそうだ。緑肥を入れ過ぎるといけないらしい。知らなかった。私は帰郷してからただひたすら緑肥を入れていた。雑草を削ってはよかれと思って畑に埋めていた。近年はホテイアオイをこれでもかと畑に埋めていた。いい肥料になると思っていたのだ。ああ、やんぬるかなである。
土中にひそむコガネムシの幼虫対策には「ダイアジン粒剤3」を苗を植える前に土に混和させるといいらしい。そこまでは調べたが今は来年どこへ薩摩芋を作ろうか、それとも同じ畑で3年目に挑戦するか否か考える元気もない。帰郷して13年間、片手間にやっていたから仕方ないと言えば仕方ないのだが、来年からは暑さというものにも真剣に対処しないといけないのではないかと考えると、片手間ではすまなくなるような気がしている。出雲は今日も真夏だった。