
ようやく第七章発売に漕ぎつけました。
『あらすじ』
恩師加田公典と十数年ぶりの再会を果たした辰敬は公典と都へ戻ると気が狂った公典を毎夜御所を拝みに連れて行く。だがこの奇妙な老人はたちまち噂となり、怪しい男が辰敬の周りをうろつく。捕まえると何と行方知れずだった修験者法月坊だった。法月坊は公典が書き溜めた後柏原帝の記録を奪うと朝廷に献上して褒美にありつこうとしたのだが泉覚坊のいちに横取りされてしまったと白状する。いちは亡き父公典が書き溜めた記録と称して後柏原帝に献上しまんまと官位を頂戴したのである。法月坊はいちは公典が生きていることがばれるのを恐れ公典を亡き者しようとしていると忠告する。
辰敬は公典を守って逃げるが泉覚坊の殺し屋に襲われる。辰敬は殺し屋を撃退するも法月坊と公典は逃げる途中鴨川に落ちて死ぬ。
辰敬は公典の亡骸を背負って泉覚坊に乗り込む。
いちとの十数年ぶりの再会は人の心を失った女との再会だった。公典を父とは認めないいちは弔いを拒否する。
辰敬は一人公典を葬ると誘われるように動乱の北近江へ行く。そこで見たものは御屋形様の仇、京極高清が下剋上の嵐に巻き込まれて没落して行く姿だった。その戦いに巻き込まれた辰敬は窮地に陥るが救ってくれたのが吉童子丸だった。何と吉童子丸も辰敬の後を追うように出雲を飛び出していたのである。出雲にいても会うことが出来なかった二人がついに会うことが出来たのである。吉童子丸は没落した出雲守護京極家の若様とは思えぬほど逞しい若者に成長していた。感激の再会であった。吉童子丸は出雲京極家の無念を晴らすために父の仇である京極高清を追っていた。辰敬と吉童子丸は高清を追う。
その途中、辰敬と吉童子丸は足の不自由な美しい娘冬を救う。冬は高清の娘だった。だが冬は父から愛されたことのない薄幸の娘だった。悲運の若君と薄幸の姫君に愛が芽生えた時、辰敬は二人の未来のために命を賭ける。
残すは8章、9章、10章。8章で長い旅が終り、9章10章で完結。何とか年内発売は出来そうです。
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