

左が一周忌の時の塔婆で右が今回三周忌の塔婆。他の宗派のことは知らないが臨済宗では一周忌を「小祥忌」と言い、三周忌を「大祥忌」と言う。法要を始める前に和尚さんが「大祥忌」とは、残された人の祥を願うと言う意味がこめられているのだと語る。法要が始まるとおのずと視線は妻の遺影に。すると和尚さんの言葉通り妻が残った私や子供たちを見つめているような気がした。その日の夜、LINEで娘も私と同じように「お母さんに見守られているような気がした」と言っていた。2年前にはいなかった孫娘(8ヶ月)を見て喜んでくれたのだろうと思った。残された者はいつも見守られていると思って生きている。素朴だが大切なことなのだと思った。
「小祥忌」の塔婆は今年のお盆が終った日の朝、お寺へ納め焼いてもらう。「大祥忌」の塔婆は一年間お墓に備え、来年のお盆が終ってから焼いてもらう。
長女一家は月曜から仕事なので28日(日曜)の朝に来て夕方には松江へ戻ったが、この6月に母子帰国した長男一家は26日の最終便で出雲に来て、30日の夕方の便で東京に戻る。長男の一人息子はアメリカで小学2年生を終えて、6月に日本の3年生に編入したばかり。2年前の出雲で虫取りの虜になっていたので今回も虫取り意欲満々で戻って来た。2年前虫取りマスターと尊敬されていた私は炎天下、2年前よりさらに暑くなった畑に引っ張り出され目が回りそうになる。
かたわら三周忌の準備もある。
当日朝には仏壇にお供えする仏膳を作らないといけないので、長男のお嫁さんに仏膳の作り方をレクチャー。正直に煮物など作っていると大変なので私流の手抜き(例えばスーパーで煮物のおかずを買って来てすますとか)を教える。
お経が終った後に出す冷たいおしぼりや冷たいお茶の出し方、お布施の渡し方なども教える。
11時から始まり、12時には終わったが、それからは孫たち9才、3才、8ヶ月の相手となる。
9歳児は田舎には遊びに来たとしか思っていないのでトンボだ蝉だの、池の魚を捕まえるなどと大騒ぎ。帰京したらサマースクールがある孫が可愛そうなので付き合ってやりたいのだが私は何日も前から庭の草取りや布団を干したり、法要が始まる前からかなり疲れていたので長男にSOS。
サマースクールと言うのは帰国子女の為の日本語の補修教室。実は孫は帰国子女が集まることで知られている公立小学校に編入したのである。その学校では公立なのに独自に帰国子女対策していて、日本語が遅れている子のために夏休み教室を開いているのだ。孫のクラスにも三人帰国子女がいるのだそうだ。三年生だけで9人いるらしい。
国語辞書の引き方に面食らっている。「あかさたなはまやらわ」と奮闘しておる。
あっと言う間に帰京の30日。初めは怖がっていたマルコと翌日には友達になり、出発の時にはマルコと別れるのが悲しいと父親にすがりついて泣いていた。出雲から帰りたくないと泣いていた。
見守ってやっておくれと妻に頼む。
布団を干したり、シーツを洗ったりしたので、明日からいつもの生活にもどれるはずである。













