曽田博久のblog

若い頃はアニメや特撮番組の脚本を執筆。ゲームシナリオ執筆を経て、文庫書下ろし時代小説を執筆するも妻の病気で介護に専念せざるを得ず、出雲に帰郷。介護のかたわら若い頃から書きたかった郷土の戦国武将の物語をこつこつ執筆。このブログの目的はその小説を少しずつ掲載してゆくことですが、ブログに載せるのか、ホームページを作って載せるのか、素人なのでまだどうしたら一番いいのか分かりません。そこでしばらくは自分のブログのスキルを上げるためと本ブログを認知して頂くために、私が描こうとする武将の逸話や、出雲の新旧の風土記、介護や畑の農作業日記、脚本家時代の話や私の師匠であった脚本家とのアンビリーバブルなトンデモ弟子生活などをご紹介してゆきたいと思います。しばらくは愛想のない文字だけのブログが続くと思いますが、よろしくお付き合いください。

2022年03月

儂はいま病院で年間3つの定期検査を受けている。1つは毎年2月ごろ受けている健康診断(スプリングドックと呼ばれている)。後の2つは半年置きに年2回3月と9月に膵臓のMRI検査である。
2月22日に受けた健康診断の超音波診断で膵嚢胞が増大傾向にあると診断されてしまった。その時の心境は「ついに来たか」であった。前年の9月のMRIで膵嚢胞がほんの少し膨らんでいると指摘されていたのだ。その時、先生は心配することはない。嚢胞の中の液が増えて膨らむこともあるからと言ってたのだが、本人にしてみればいい気持ちはしない。それまでの2年間は大きさに変化はなかったのだから、何かが悪さを始めたのではないかと誰だって心配になる。健康診断でもどう言われるか気になっていたのだ。
それが恐れていた通り増大傾向と言われたのだからショックはあった。自分にとって何がショックだったかと言うと超音波で増大していると指摘されたことが大きかった。MRIから比べたらはるかに精度の低い超音波で大きくなっていると診断されたのだ。MRIで精査したらもっと大きくなっているかもしれないと思うのが普通である。石原慎太郎のことが脳裏をよぎる。
3月のMRI検査は25日である。その時点では1ヶ月以上先だった。何か対策をすれば嚢胞は小さくなることはなくても大きくならないようにすることはできないものかと素人が考えた。つらつら考えるに食事がいい加減になっていたことに思い当たる。脂質を抑えた食事を2年以上律儀に続けて来たのだがさすがに気が緩んでいた。なんせ腹が減ってしょうがない。ついつい食べ過ぎ傾向にあったのだ。そこで原点に立ち返り、腹八分に徹底し、脂質制限も厳格に守る食事を続けたのである。
25日にMRI検査が終わった後、もう顔なじみになった技師が「よく撮れましたよ」と言った。儂はどきっとした。これまで技師がそんなことを言ったことはなかったのだ。膵嚢胞が悪くなっているのを慰めるために言ったのではないかと思ったのである。
そして、今日29日が結果発表。まな板の鯉で、でもドキドキしながら診察室に入ると、先生開口一番「変わりありませんよ」。えっと拍子抜けする。図を見ても素人でも前回の9月と変わらない。前回少し膨らんだ嚢胞はそのままの大きさを維持していたのだ。やれやれと胸をなでおろす。
先生に超音波で増大傾向にあると診断されたのだと健康診断の結果通知を見せたら、「そりゃあ悪くなっていると思うよねえ」と笑っていた。超音波は年に一回なので一年前と比較している。去年の9月に少し増えたのを捉えて増大傾向と判断したようだ。その可能性もあるかもと思ってはいたのだがぬか喜びになるのが嫌だったので悪い方を考えていたのだ。
診察が終わった後、先生に2年前に石原慎太郎が書いた膵臓癌の重粒子線手術の手記をコピーしたものをプレゼントする。先生、膵臓の専門だから大いに喜ぶ。自分は石原慎太郎の本は読んだことがなかったけれど、先日一冊買ったんですよと言ってた。何を買ったのかとても興味があったが聞かなかった。
ところで2月22日から一ヶ月腹8分目で脂質に注意した食事を続けたが、
総コレステロールが204⇒198に減り、中性脂肪が101⇒72に減り、善玉コレステロールは57⇒66に増え、悪玉コレステロールは128⇒118に減った。
一ヶ月でこれだけ効果がみられるとは思いがけない副産物であった。無理しないで続けようと思う。

スマホの画面には「出雲保健所動物管理グループ」と表示されていた。こんな所から電話がかかって来たら、誰だって何だろうと思う。先週の土曜日3月19日のお昼ごろであった。たまたま我が家では両親が犬を飼っていた。でも、もう10年ぐらい前に死んでいる。犬の鑑札も狂犬病も予防注射ももはや関係ない。面倒くさいのでわしはてっきり間違い電話か何かだろうと思ってそのまま放っておいた。すると、夕方、また電話がかかって来た。しつこいなあと思いながら電話に出たら、なんと先日退院した母のコロナの入院費が無料になるので、その手続きのための電話だと言う。3月22日火曜日の11時に出雲保健所に行くことになる。到着したら「出雲保健所動物管理グループ」の電話番号に電話してくれと言われ、乗って来る車の車種と色とナンバーを聞かれる。
わしは電話を切る前に聞きました。
「どうしてコロナの電話が保健所の動物管理グループからかかって来るのか?てっきり飼い犬を保護しましたと言うような間違い電話だと思って取り合わなかったのだと」
すると、先方は保健所の業務が逼迫して回線が足りなくなったので、急遽動物管理グループの回線を使って連絡しているのだと謝った。
日本一感染者の少ない島根県の保健所でも回線が不足するのかと改めてコロナの大変さを知らされる。
わしにもぬかりがあった。土曜日と言えば普通はこういう役所関係は休みのはずである。そこから電話があったのだからもう少し深く考えて電話に出るなり、折り返し電話するとかすればよかったのだ。
22日の連休明け、出雲保健所の駐車場に車を駐め電話をする。職員が再度車の車種とナンバーを聞いて出て来る。職員に案内されて保健所の一室に通されて説明を受ける。
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コロナで入院した人の入院費は市町村民税所得割額の年間合算額で決まり、56万4千円以下の場合は無料になり、超える場合は月額2万円の自己負担額を支払わなければならない。今回初めて知った。年金生活者の場合は皆56万4千円以下なので文句なしに無料になるので「感染症患者医療費公費負担申請書」に母の代理で必要事項を記入し、手続きは簡単に終わる。
もしこれが儂が生計を同一にして入院費を払う立場だとすると、儂の住民票の写しや課税証明などを提出しなければならない。
手続き終了後、関係書類を渡されたが、3月7日付けで「感染症の予防及び感染症の患者に関する法律の規定による入院の勧告について」と言う書類があって、3月10日から13日まで72時間の入院期間が決まり、3月12日には「感染症の予防及び感染症の患者に関する法律にい基づく入院延長の勧告について」と言う書類が出て、3月13日から3月23日まで10日間の入院期間の延長が決まっている。(退院したのは3月15日)。3月15日には「就業制限解除通知書」が発行されている。(病原体を保有していないことが確認された日及び確認方法が記載されている)
この他にも3月7日の通知書もある。これは感染症の病名、症状(母の場合は咳、咽頭炎)、診断方法(検体から核酸増幅法による病理体遺伝子の検出)が記された後に、就業制限や罰則、就業制限解除に係わる確認請求や不服審査請求などの記載がある。
厳密にやろうとすればこれくらいの書類は必要なのだろうがいやはやこの書類を見ただけで保健所業務の大変さの一端が垣間見える。
帰り際に保健所は土曜日もやっているのかと問うたら、コロナにかかわる部署だけは土日も動いているそうだ。頭が下がる。

10時に大田市立病院へ母を迎えに行く。10日に入院する時は保健所の車で入院したが退院する時まで保健所は世話をしてくれない。本来なら施設が迎えに行くのだろうが、昨日、施設から電話があって人手が足りないので申し訳ないが迎えをしてもらえないかと依頼があったのだ。一昨日は母の壊れたメガネが出て来たので修理してくれと施設から頼まれ眼鏡屋へ行ったばかりであった。またかと思ったが人手が足りなくて困っているのに協力しないわけには行かない。快く引き受ける。引き受けたもう一つの理由は帰りの車で久しぶりに母と一緒になれることもあった。長い間、週刊誌を届けた後、玄関のガラス戸越しにスマホで短時間しか話していなかったから、車内の40分ほどは面会しているのと同じである。退院してもまた玄関ガラス戸越しに顔を合せる程度のことしかできないのは分かっている。このチャンスを逃したらしばらくは面会らしい面会は出来ない。
母は結局一度も発熱することなく、食事もしっかり食べていたそうで元気に退院する。帰りは大田から出雲までは山陰高速道が通じたので高速を使うとあっという間に出雲に戻れるのだが、病院から母の生家までは車で10分強。施設に戻ったら生家に行くことなどもう二度とないと思うと、生家を一目見せてやりたくなり9号線で帰ることにする。
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左の写真は母の生家へ行く途中の多胡辰敬の岩山城の遠望。生家の手前に高速道が出来ていて母はどこか分からなかったようだ。生家の前に停車しても初めは信じなかったが、やがて思い出したのはいいのだけれど誰がここへ引っ張って来たのかと問う。自分が生まれ育った生家の周囲の景色が変わり過ぎていたからだろう。確かに門の前の石垣の上に聳えていたタブの巨木は枯れてしまい、門の前にあった竹林もなくなってしまうと昔の面影はどこにもない。特に入りたいとも言わなかったので引き返す。もう二度と来れない、多分、見納めになると思ったのだが、昔を懐かしがられても辛くなるのでこれでいいのかもしれない。帰りにお墓のあるお寺の側を通ったのでお参りするかと聞いたらここからでいいと車の中で手を合わせる。
9号線に戻って出雲へ。何百回以上も走った道なのにこんな道は初めてだと言うが、波根の海岸を見たら「あの岩は覚えている。子供の頃から見ていたから」と思い出し「はねくっておおだ」と言う。
これはこの土地の人の言葉遊びである。地名が「波根(はね)」「久手(くて)」「大田(おおだ)」(山陰線も「波根駅」⇒「久手駅」⇒「石見大田駅」)と続くのを、「波根久手大田(はねくっておおだ)」即ち「跳ねくって大田へゆく」と言う意味にダブらせたのである。儂らも子供の頃は夏休みに帰郷すると「はねくっておおだ」と言って笑っていた。
ずっと9号線が分からなかったが、田儀を過ぎて日本海が広がると感激する。少し風はあったがいい天気でよかった。(右の写真)道の駅「きらら」ここも何度も来たところなのに思い出せない。「孫を連れて泳ぎに来たこともあるよ」と教えたら「あらそうかね」と苦笑いしていた。あまり海がきれいなので写真を撮る。
遠回りして小一時間ドライブして施設に戻る。
「ここはどこか?どうしてこんな所に来るのか?」と問い、「こんなところで暮らすのか」と心外そうな顔をされる。最後に心が痛むが、玄関に入って職員さんの顔をみたら「あらあっ」と歓声をあげたのでほっと胸をなでおろす。
早く日常に戻って欲しい。出雲は今日も感染者は100人を越えた。

今日の2時過ぎ施設から連絡があり、入院調整で手間取っているとの報告を貰う。重症度をみて調整しているらしい。短期間だと思うが入院するとのこと。その後うんともすんとも言ってこないのでどうなったか夜の8時過ぎに電話したら、今連絡しようと思っていたところで、結局大田市立病院に明日入院することに決まったと言う。大田市は隣の市で車で30分以上はかかる。島根県の病床使用率は今日で39.1%で余裕はたっぷりあるはずなのに、なぜ出雲市ではないのかと不審に思ったら、保健所による入院調整は全県で行うので時間もかかるし病院を選ぶこともできないのだそうだ。そういうことなら仕方ない。明日のお昼に保健所が迎えに来て病院まで運んでくれる。
母の場合は熱もないのだが93歳でもあるので検査のために入院すると思ってくれと言われる。よくなれば早く退院できると施設は言っていた。入院が決まり安堵する。
それにしても、6日に発症し、入院できるのが10日とは。
今日の夕方の速報で、島根県の感染者は93人。出雲で33人、松江で44人。入院患者が125人で病床使用率が39.1%。都会と比べたらガラガラと言っていい。
感染者も他県と比べても圧倒的に少ないのに入院調整にこんなに時間がかかるとは。東京や大阪の人の大変さが身に染みてわかる。もし、母が自宅にいて入院できないので自宅療養してくださいと言われたらパニックになるだろう。

【追記】3月10日
午後、主治医から電話。病院到着時体温36度台。コロナに特効薬はないので、抗体カクテルの点滴をする。これまで50人ほどこの治療をしていて全員退院しているとのこと。まれにアレルギーを起こす人がいるが当病院ではない。母にアレルギーを起こしたことがあるか聞いたらないと言ったが、アルツハイマー型痴ほう症なのでその確認。これまで薬や食べ物でアレルギーを起こしたことはないと伝える。
高齢で何が起こるか分からないが母の場合は軽症と言われる。5日にのどの痛みを訴え、6日にコロナと診断されているので何もなければ15日に退院予定。何事もなく退院してくれるのを祈るのみ。




母の今日の様子を聞くと、熱はなし、喉の痛みは少し緩和したようで咳も少しおさまったような感じらしい。うがいもしていて、食事も摂っているそうだ。昨日今日熱がないので少し安心する。が、施設では入院を視野に入れているらしい。このまま施設内に留めておくと他の入所者に感染させる恐れがあるからだそうだ。
明日、感染症の専門の先生が視察に来て、施設と患者を診て入院するかどうか決めるらしいが、施設の口ぶりでは入院の可能性が強いように感じる。家族としても入院させてもらいたい。すぐ側に先生がいてくれた方が安心である。
幸い島根県のコロナ病棟は埋まっているのが今日で39.4%だからすぐに入れる。大阪や東京のように重症者でも入れないことを考えたら恵まれていることに感謝しないといけない。
今日の夕方の速報では島根県の感染者は124人。他県の人から見たらとても少なく感じるだろうが、島根県人にしてみればえっと驚くような数字だ。マン防で一旦は三十数人まで減った日があったのに、このところまた増えている。松江で45人。出雲で64人。出雲では二つの高齢者施設でまたクラスターが発生し、それぞれ12人と13人だと言う。出雲の高齢者施設はとっくに三回目の接種は終わっているはずなのにこの数字はどういうことなのだろう。罹っても三回接種のお陰で軽くすむのならいいのだが。
島根県の累積患者は7197人。まだ全国で一番少ないが鳥取県との差が少し縮まって400人くらいになったのではないだろうか。
TVを見ていていつも思うのだが、ウクライナの人たちはワクチン接種など受けているのだろうか。それどころではないのだろう。気の毒でならない。

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