

お寿司に焼き鳥、オードブルのクリスマス風テーブル。もちろん妻にはノンアルコールビール。シャリを減らした寿司を数個、焼き鳥を少し、エビフライ一個、豚カツの串を一本食べる。プレゼントは一人一人違っていて、妻には顔が隠れる大きな袋。
暖かいブランケットを頂く。帰る前に掛けてやる。「暖かい」と喜ぶ。まあまあ食べてくれた方か。このところようやく食欲が回復傾向にあるのだが、ここまで来るのに一ヶ月半かかる。
11月14日のお昼の昼食介助に行った時、極端に食欲がなくなり、2日ほど排尿も少なくなったので、11月10日から三日間点滴をしていたと報告を受ける。
14日は午前中に眼科に掛った報告も受ける。目が見えにくいのは白内障の影響があるらしい。医者の指示をきかないから手術は不可能と言われているが、何とか手術をする方法はないものだろうか。いよいよとなったら医者に談判するしかないと思っている。
11月16日
食欲回復の一助になればと野菜サラダを作って持って行く。
外泊で戻っていた時、朝は生野菜をぱくぱく食べていたことを思い出したのである。特養では普段生野菜を食べることがないので、もしかしたら食べるかもしれないと、畑で出来たレタスにゆで卵やハム&トマトを持って行ったのだが、この日は好物のカレーライスだったこともあり、生野菜もカレーも食べてくれる。
ローソンで昼食用に買った旨キチ(フライドチキン)は置いて帰る。
11月18日
前日の日曜日は風土記講義で行けなかったので、月曜に行ったら生野菜は全部食べていた。
聞いたら旨キチも当日の夕食に半分食べて、喉が渇き、随分水分を摂ったと 職員さん笑って報告。
思うに特養は80歳、90歳に合わせた食事だから、妻には物足りないものがあるのだろう。
11月20日
生野菜、食後のリンゴ、コロッケを一個買って行くが、コロッケは半分しか食べず。
11月23日
生野菜、茹で卵、ハムを持って行くも、40分かかってもあまり食べてくれない。
11月24日
これならどうだと「マグロの刺身」を持って行くも顔を背ける。期待していただけにがっかりする。まぐろとご飯を味付け海苔にはさみ、なだめすかして7ヶ食べさせる。
帰りに同じ妻介護をしているAさんに会う。
「食べてくれなくて疲れたよ」と、思わずこぼしたら
「しんどいよなあ、食べてくれないのは、一番つらいよ。自分は気が短いから思わず頬っぺたを叩いちゃったことがあるよ」
慰め合って別れる。
月末、熊本へ行き、陣太鼓とからし蓮根を買って帰る。
陣太鼓は熊本を代表する菓子。からし蓮根は妻の大好物。
からし蓮根は一切れか二切れは必ず食べてくれて、小さなサイズだったが数日もつ。
12月に入ってからは昼食介助に通う水土日のメニューを調べ、妻が食べそうにないメニューの時は総菜を買って行くことにする。生野菜は続ける。
12月14日
看護士から余りにも食べないので、三日間点滴したと報告を受ける。
この日は赤魚の煮付がメニューだったので、儂はメンチカツ(妻の好物)を買い、オニオンスライスも持って来ていた。オニオンスライスに鰹節をふりかけ、醤油を落としたものが妻の好物だったことを思い出したのだ。
すると、メンチカツをぺろりと平らげ、オニオンスライスも生野菜もパクパク食べてくれる。
みんな、メンチカツ一個を食べたと知り目を丸くする。
「さすがご主人」と褒められる。
だてに夫を長くはしていないのです。
12月18日
再度マグロ刺身を試す。6切れををぺろりと食べてくれる。食べてくれなかったあの日は何だったのだと言いたいが、食べてくれると本当に嬉しい。
こういうことの繰り返しがこれからも続くのだろう。
























































