曽田博久のblog

若い頃はアニメや特撮番組の脚本を執筆。ゲームシナリオ執筆を経て、文庫書下ろし時代小説を執筆するも妻の病気で介護に専念せざるを得ず、出雲に帰郷。介護のかたわら若い頃から書きたかった郷土の戦国武将の物語をこつこつ執筆。このブログの目的はその小説を少しずつ掲載してゆくことですが、ブログに載せるのか、ホームページを作って載せるのか、素人なのでまだどうしたら一番いいのか分かりません。そこでしばらくは自分のブログのスキルを上げるためと本ブログを認知して頂くために、私が描こうとする武将の逸話や、出雲の新旧の風土記、介護や畑の農作業日記、脚本家時代の話や私の師匠であった脚本家とのアンビリーバブルなトンデモ弟子生活などをご紹介してゆきたいと思います。しばらくは愛想のない文字だけのブログが続くと思いますが、よろしくお付き合いください。

2018年03月

先日何気なくTVを見たらR-1グランプリをやっていて、杖を持った若者が漫談をしていた。以前、視覚障害の漫談家がいると聞いていたので、この人のことかなと思って見ていたら、素直に面白かった。その後、私は父が風呂に入るので、簀の子を敷いてやったり、脱衣場を暖めたり、パンツを探してやったりしていて、R-1のことを忘れてしまった。
パソコンで視覚障害の濱田祐太郎が優勝したのを知る。決勝は見ていないが、妥当な結果に思えた。必ずケチをつける人がいる。同情票だと言う人もいるが、私はよかったなと心から喜んだ。と、言うのは、たまたまその日、喫茶店でこんなことがあったのである。

私がパソを叩いていると、隣の席に3人の主婦が来て話し始めた。子供の将来について。よくある光景である。だが、その内容は大学進学のことでもなければ、公務員や一流企業を目指す話でもなかった。「うちの子はこういういいところがあるのだけれど」とか、「こういうことはできないけれど、こういうことは出来る」とか……。三人とも子供が養護学校に通っていることが分かった。
卒業後、子供たちの仕事が見つかるかどうかを心配しているのであった。聞いている方が切なくなって来る。市でもずいぶん昔から、障碍者の雇用をしているけれど、その数は少ない。島根県でも出雲市はまだ雇用機会が多い所だとは思うが、それでも簡単ではないことは想像がつく。
その日は、「うちの子はこういういいところがある」と言う母親の言葉がずっと心に残っていたのだった。それ以上はお母さんは諦めたように言わなかったけれど、言いたいことは分かる。「誰か分かってくれる人がいたら……」

濱田祐太郎はそこを笑いで気づかせることに成功したのかなと思う。彼は伝道師ではないから、それが目的で漫談をしているわけではないけれど、結果的に笑いの中でふっと大切なことを気づかせると言うのはすごいことだと思う。凡百に出来ることではない。障害を売り物にしているなんて私は言わせない。
ただ芸の世界は厳しい。一発屋で終わるかもしれない。でも、虎は死んでも皮を残すと言う。濱田祐太郎は一発屋で消えても、あの白い杖は記憶の中に残ると信じている。

「分かってもらいたい」と思っても、障害が重ければ重いほど分かってもらえないのが現実のような気がしている。あのお母さんのように、我が子のいい所を知っていると言い切れるのが羨ましい。
儂もなあ、女房のことが分かっているのかと言われると、自信がないからなあ。

イメージ 1
今、古文書に親しむ会で崩し字を読むために四苦八苦している。
さて、左の漢字は何でしょう。
マジックで私が書いたものです。筆で上手な人が書けばもう少し雰囲気が出るでしょうが、まずは百人中百人が『出』と答えるでしょう。
実はこれ『書』と言う字の崩し字なんですね。『書』の崩しは何十通りとあって、これはどんどん崩して行って、ほとんど極限まで崩した形です。
読めるわけがない。
これをさらに崩すと恐ろしいことになる。それが次の写真。



イメージ 2左の(A)が『書』の崩しで、右の(B)が『出』の崩し。同じじゃないかと言われるが、先生曰く、『書』の方は①の縦線が先に入り、②で横に続く。
『出』の崩しの場合は①の横が先に入って、②の縦線になるのだそうだ。
マジックでは微妙な筆遣いが出せないのでうまく伝わらないかもしれないが、そういうことだそうだ。
ところで、そんなに悩まなくても、文章の流れや単語を見れば、『書』か『出』ぐらい見当がつくだろうと言う人がいると思う。しかし、ここまで崩して書く人の文字は前も後ろも、さっぱりわからない。次の写真は『大石内蔵助』が同志に宛てた書状である。
イメージ 3同志から貰った見舞状に対する返信だが、
先生曰く「これは難しいです。とても読みにくいです」と、言う事で、いつもは一通り読んでから、もう一度おさらいして読む先生が、一回こっきりで終わった教材である。生徒の顔を見て、読み返しても意味がないと思ったのであろう。

私もふと思うのだ。「この年でこんなこと勉強して何になるのだろうと」
時代小説の資料調べに役立てるために勉強しているわけではない。そこまで資料を読んで書くことなどまずはあり得ない。時間が惜しくてやめようかなあと思うこともある。
そんなある日、つけっぱなしのTVから、誰かがガンジーの言葉を紹介していた。
「明日死ぬと思って、今日を一生懸命生きなさい」正確ではないが、そんな意味の言葉だったと思う。
「何じゃ、それくらい、わしだって言うぞ。なんなら、小学生や中学生でも言うかもしれんぞ」と、ガンジーも大したことを言わねえなあと思っていたら、続きの言葉があった。
「永遠に生きると思って、今日を学びなさい」
そういう意味合いの言葉だった。
一発でガーンと打ちのめされる。やっぱりガンジーはただ者ではなかった。爾来、ガンジーはマイブームで、この言葉を座右の銘にしている。
永遠に生きると思って、一生懸命勉強しようと。

イメージ 1新年会でじゃが芋の新農法があると教えられ、早速、「野菜だより」(学研)なる家庭菜園誌を借りて来て一読。新しもの好きの私はたちまち魅入られる。何と肥料をやらなくても、元肥をやらなくても、しかもあの面倒くさい土寄せを、2回も、3回も繰り返さなくても、種芋を植えてしまえば、もうそれだけでOKと言う嘘のような話だ。
幅60㎝、高さ5㎝の畝を作り、そこにマルチを張り、後はマルチに切れ目を入れて、そこに種芋を植えるだけである。
なぜそれだけでじゃが芋が出来るかと言うと、もともとじゃが芋はアンデスの痩せた土地に育つ野菜で肥料を必要とせず、地中の窒素分を自ら取り込むだけで十分成長するのだそうだ。後はなるべく長時間光合成をさせて、しっかりでんぷんを貯蔵させればいいじゃが芋になるらしい。やたら肥料をやって大きいじゃが芋を作っても長く貯蔵できない。むしろMサイズのでんぷんたっぷりのじゃが芋の方が、長期保存もきくし、味もいいのだそうだ。このでんぷんの量をライマン価と言い、ライマン価の高いじゃが芋作りを目指すのだ。本当にこんなことでじゃが芋が出来たら、帰郷して7年の苦労は何だったのかと言いたい。早速、畑先生が見に来て、「そげなことで出来るかや」と怪訝な顔をしていたが、4か月後を見てみなさいだ。畑先生の驚く顔がもう目に浮かんでいる。
正直言うと、楽できると言うのが一番嬉しいのだ。私は老後の趣味で畑をやっているわけではない。本当は好きなのだが、畑を楽しむ境遇にはないし、畑よりも打ち込まねばならないことがある。私にとって農作業は手間がかからないのが一番いいのだ。と、いう訳で、昨日畝二つ分のマルチを張ったのであるが、昨夜からの日本中を吹き抜けた台風並みの大風のせいで片方のマルチが見事に飛ばされてしまった。私の軽自動車なんぞ吹き飛ばされそうなほどすごかったからなあ。
明日、やり直さないと……。楽できるはずだったのになあ……。初っ端からこれだ。頼むから、後は楽させてくれ。
イメージ 2イメージ 3

左の写真は『こごみ』
天ぷらにすると美味い山野草である。種苗店にあったので思わず買ってしまう。右がその株である。庭木の茂った、日陰に植えておけばいいだろう。
穴掘って植えればいいだけ。
天ぷらなんて自分ではやらない、と言うかできない。妹たちが来た時に作ってもらおうと思っている。母にはおっかなくて、もう天ぷらなんて頼めない。


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左の写真は2月末に近所で写した土筆。
先週の土曜日に、特養に顔を出した時は、妻と窓辺でひなたぼっこをしていたら、窓の外にアカタテハと言う奇麗な蝶が飛んで来た。越冬する蝶である。
あんな大雪が降ったのに、春は確かにやって来る。
小松菜の菜の花も前回摘み取って辛し和えにして、これで終わりだと書いたが、とんでもない。次々と菜の花が出て来て、まだしばらくは菜の花を食べることが出来そうだ。
毎年、小松菜を作っているのに、小松菜の菜の花に気が付かなかったのも、私に主婦の目がなかったからなのだろう。




イメージ 5左の写真は、厄介者のイチジクの根。大変だとは聞いていたが、どこまでも伸びている。全部は掘れないので途中で切る。
まだ細いのが少し残っている。これも思いもかけず手間を掛けさせられた。
畑が出来たので、何か楽なものでも作ろうかと思っているが、種苗店で短形自然薯の根を見つけて、心をそそられ、どうしたものかと迷う自分がいる。長芋は大変で作る気はしないが、短い自然薯ならそうでもないのではないかと、もう一人の自分がしきりにそそのかすのだ。妻が外泊で帰ってきた日は、必ずマグロの山掛けを食べることにしているから、作ってやるかなあと段々その気になって行く自分が恐ろしい。
これから畑シーズン。一にも二にも楽をすること専一。どんな珍しい作物をみつけても絶対に手を出さないと固く決意して臨まねばならん。

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