隣保の新年会
で日御碕へ行く。毎年、この時期にやっていて、不幸があった家を除く12軒が参加する。日御碕の民宿で永年やっているので、皆、顔なじみ。父はもう8年以上参加していないのに、従業員は私に挨拶してくれる。「お父さんは歌が上手だったからと」カラオケをすすめられるのには参る。
で日御碕へ行く。毎年、この時期にやっていて、不幸があった家を除く12軒が参加する。日御碕の民宿で永年やっているので、皆、顔なじみ。父はもう8年以上参加していないのに、従業員は私に挨拶してくれる。「お父さんは歌が上手だったからと」カラオケをすすめられるのには参る。料理はさらに数品並ぶ。食いきれない。
日御碕へ出発するのは11時。
その前の10時から、2月の集金会を行う。
町内会費と部落水道使用料と山陰新報の新聞代を集めるのだが、3月からは新聞代は各自で自動引き落としにすることに決まる。10軒分を集金代行すると、一軒あたり月100円補助が出て、年間では12000円になる。これを隣保の経費に入れていたのだが、毎月新聞代2937円を集めるのが煩わしいので、
12000円はもういいからやめようと言うことになった次第。これでまた昔からのしきたりが一つ消えた。でも、集金会は続くし、新年会も続く。酔った長老がこんなことを続けているのはうちの隣保だけ。仲の良い隣保なのだとご機嫌であった。
その隣保の仲間が3月に入ったらじゃが芋を植え付けするが、今年からは苦土石灰はやらないと言う。定期購読している農業誌に酸性土壌でもじゃが芋は出来ると書いてあったそうな。苦土石灰なんかやるとかえって虫に食われるようなことを言っていた。う~ん、悩む。
帰りに近くまで来たので日御碕神社にお参りして帰る。


隣保の人たちも出雲大社には行っても、ここまでは滅多に来ないので、日御碕神社に祀ってあるのが誰かよくわかっていない。正殿に祀ってあるのが天照大御神で横の社に祀ってあるのが弟の素戔嗚尊。教えてあげる。日頃の勉強が役に立つ。
ここで長老が思いもかけないマル秘情報を漏らす。
去年も新年会の後、ここにお参りし、記念写真を撮ったのだが、その時、若い女の子の二人連れにシャッターを押してもらった。長老は何とそのうちの一人とメル友になっていて、いまだにメールのやり取りをしていると自慢したのだ。みんな、呆気にとられるやら、驚くやら。私も仰天した。長老曰く。「儂が年寄りだから向こうも安心して付き合ってくれているんだよ」それにしてでもある。私より一回り以上も上なのだ。田舎の年寄り、侮るべからざるである。
長老、目じりを下げて実に嬉しそうな顔をしていた。
右の写真は日御碕でウミネコの繁殖地として有名な経島(ふみしま)。すでにかなりのウミネコが集まっている。島の近くに白い点のように浮いているのがウミネコ。
陸続きになっているように見えるが海に隔てられている。でも狸が泳いで渡って、ウミネコを襲うのだそうだ。こう言う話になると、地元の人間は良く知っている。
新年会では雪の被害が話題になる。ブドウ農家はハウスを潰されてひどい目に遭ったようだ。我が隣保のブドウ農家は金がいくらかかろうと構わないと、二日間ぶっ通しで重油を焚いて、降り積もる雪を溶かしてかろうじて助かったと言っていた。
その雪の後日談がある。
雪の話ばかりが続くので書かなかったが、実は私もひどい目に遭ったのである。
7日の夕方から大雪。8日には車で出かけて帰還したことまでは書いたが、その翌日の9日。まだ雪は積もっているが、8日に帰還できたから大丈夫だろうと出かけた。出る前にスコップと長靴を積んでいこうかと一瞬思ったが、そこまでしなくてもと出かけたのであった。ところが路肩の雪だまりに左のタイヤがはまり、動けなくなる。後ろを見たら長蛇の列。真っ青になる。慌てて手で雪をかいてもまるで役に立たない。スコップを持ってこなかったことを悔やんでも遅い。後ろの車のおばはんには睨まれるし、おろおろしていたら、後続車の人がスコップを持ってきて救出してくれる。
翌10日は雨。雨で雪も解けるから、もうスコップも長靴もいるまいと出かける。
ところが、ファミレスの駐車場を出ようとしたら、溶けた雪が固まって、スリップして車が出ない。ファミレスでスコップを借りてなんとか脱出できたが、靴はずぶぬれである。
そのまま図書館へ行き、古文書の会に出るが、靴も靴下も脱いで素足で講義を受ける。終わって駐車場へ行く。私はファミレスで懲りたのでしっかり雪かきがしてある所に駐めたのだが、一台、スリップして動かない車がある。
何と古文書の先生の車ではないか。ほっておくわけには行かない。雨も降る中、助けに行くが車はびくともしない。私はまたスコップを借りに走り、ようやく先生の車を救出する。頭からつま先までまたまたずぶ濡れとなった。来年からはスコップと長靴は必ず車に積むと決める。
2 月11日。まだこんなに雪が残っていて、雪も降っていた。特養へ顔出しした帰りに、一畑電車を撮影。大社から宍道湖の北岸を通って、松江温泉駅まで走る。これは大社に向かう電車。中井貴一主演で、『RAILWAYS49歳で電車の運転士になった男の物語』に登場する電車である。





