長いコロナで面会が出来た時はあったが外出はほとんどできず、たまに美容院へ行くことが出来ただけであったが、コロナが穏やかになって来たので(と、言っても以前なら外出なんて絶対に許されない患者数なのだが)外出が許されるようになった。気分転換のドライブ(と、言っても店に入ることは禁止)や自宅に戻ること(まだ短時間)がOKになった。4年前にグループホームへ入所してすぐにコロナ騒ぎとなり3年間は美容院へ行くことと施設での15分面会しかできない籠の鳥生活を続けていた。先週の日曜日、美容院がOKになったので連れて行った時、「こんなところにいると嫌になる」と言うようなことを言ってたので、今日は帰宅させてやろうと決めていたのだ。3年ぶりの帰宅である。幸い好天。
だが家へ帰ると言ってもぴんと来ないみたいで私が遠くから迎えに来たように思っている。これまでも何度も車で5分の近い所だよ言ってるのに理解できていない。家の近くのお寺の手前まで来てやっと「そこを左へ曲がるのね」と言うが、そこを曲がることを覚えていただけで家の前まで行ってもどこか分からないと言う。家の前に止めてもまだ自宅と分からない。門の表札を見て私の名前に気がつく。

敷地に入ってもぴんと来ない様子。鍵を開けて入る時「借りてるの」と言う。


蔵を改造した部屋で休ませる。「広い家だねえ」「いい部屋だねえ」と感心する。25年ぐらい前に父が退職して帰郷し、古い家をリフォーム、蔵も父の部屋用にリフォームしたことなど綺麗に忘れている。何度説明しても全然頭に入っていない。スマホで下の娘と久しぶりにたっぷり話すが、はじめは誰か分からなかった。10時のおやつにあんぽ柿を食べ、ブラックコーヒーを少し飲む。
父が死んだことを話すといつも驚く(5年前に死んだのに「知らない、葬式も出ていない」と言う)ので今日は仏壇へ連れて行く。妻が去年死んだことを話すととても驚き、「かわいそうに」と言うが、妻の介護のために帰郷し一緒に暮らしたことなど覚えていない。妻の遺影を見て「この人は誰かね」。父の遺影を見ても何も言わず、仏壇を眺めて「たくさん位牌があるねえ」とそちらの方に驚いていた。
仏壇にある部屋に入る時、障子を見て、「まあ、障子だ。まるで田舎の家みたい」と言った。


昔の母の部屋へ連れて行く。自分の部屋を父が作ってくれたことも忘れている。自分の部屋があったことも。だが入ったら「ああ、この部屋は」と思い出したようで、和箪笥の中をみたりしていたが、ドレッサーを開ける。早速服をかき分けると一着引っ張り出してきて着る。シーズンにはまだ早い服だったが本人が着るというのでそのまま着せて11時過ぎには施設に戻る。
帰宅して、この日、一番ほっこりした場面であった。
またいつ外出禁止になるかわからないので来週も連れて帰ってやろうと思っている。お土産には昼と夜に食べるように赤飯。おやつのあんぽ柿。女性セブン。こんなに認知症が進んでいるのに週刊誌を読んでいるのが不思議でならないのだが、読むことだけは続けてもらいたいと思っている。
だが家へ帰ると言ってもぴんと来ないみたいで私が遠くから迎えに来たように思っている。これまでも何度も車で5分の近い所だよ言ってるのに理解できていない。家の近くのお寺の手前まで来てやっと「そこを左へ曲がるのね」と言うが、そこを曲がることを覚えていただけで家の前まで行ってもどこか分からないと言う。家の前に止めてもまだ自宅と分からない。門の表札を見て私の名前に気がつく。

敷地に入ってもぴんと来ない様子。鍵を開けて入る時「借りてるの」と言う。


蔵を改造した部屋で休ませる。「広い家だねえ」「いい部屋だねえ」と感心する。25年ぐらい前に父が退職して帰郷し、古い家をリフォーム、蔵も父の部屋用にリフォームしたことなど綺麗に忘れている。何度説明しても全然頭に入っていない。スマホで下の娘と久しぶりにたっぷり話すが、はじめは誰か分からなかった。10時のおやつにあんぽ柿を食べ、ブラックコーヒーを少し飲む。
父が死んだことを話すといつも驚く(5年前に死んだのに「知らない、葬式も出ていない」と言う)ので今日は仏壇へ連れて行く。妻が去年死んだことを話すととても驚き、「かわいそうに」と言うが、妻の介護のために帰郷し一緒に暮らしたことなど覚えていない。妻の遺影を見て「この人は誰かね」。父の遺影を見ても何も言わず、仏壇を眺めて「たくさん位牌があるねえ」とそちらの方に驚いていた。
仏壇にある部屋に入る時、障子を見て、「まあ、障子だ。まるで田舎の家みたい」と言った。


昔の母の部屋へ連れて行く。自分の部屋を父が作ってくれたことも忘れている。自分の部屋があったことも。だが入ったら「ああ、この部屋は」と思い出したようで、和箪笥の中をみたりしていたが、ドレッサーを開ける。早速服をかき分けると一着引っ張り出してきて着る。シーズンにはまだ早い服だったが本人が着るというのでそのまま着せて11時過ぎには施設に戻る。
帰宅して、この日、一番ほっこりした場面であった。
またいつ外出禁止になるかわからないので来週も連れて帰ってやろうと思っている。お土産には昼と夜に食べるように赤飯。おやつのあんぽ柿。女性セブン。こんなに認知症が進んでいるのに週刊誌を読んでいるのが不思議でならないのだが、読むことだけは続けてもらいたいと思っている。
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