CA19-9とは腫瘍マーカーのことである。癌になっているかどうかを判断する数値であるが、これが突然191と言う数値が出てドッキリとさせられた顛末である。腫瘍マーカーは特定の癌を見つけるものではなく、癌があると反応する数値で、癌患者が治ったかどうかを確かめるのに役に立ったりするものらしい。正常値は0から37と言うから、191はべらぼうである。
経過を説明すると、9月28日に膵臓のMRIを受けた。膵嚢胞があるので半年に一回毎年受けているもので今回で6回目だと思う。毎回、膵嚢胞の大きさに変化はなく、先生からも「曽田さん、このまま全うできますよ」と言われていた。
翌29日にMRIの結果の説明を受けに行くと、「膵臓も胆嚢も変化はないのだけど、腫瘍マーカーが異常に高いんですよね」と、検査結果を見せられる。確かに私の数値は毎年一桁なのに今回だけ飛び抜けて高い。
肺と胃と腸のCTを撮りたいのだが、今日撮りますか、どうしますかと問われる。また来たくないのですぐにCTを撮ってもらった。結果は肺にも胃にも異常はない。後は大腸の内視鏡検査しかない。
10月5日に大腸の内視鏡検査を受ける。
要は大腸癌が出来ているかどうかを調べるのだが、私はある意味ほっとしていた。癌になるなら大腸癌で御の字ではないかと思ったのである。先生は膵臓は大丈夫だと言ったが、妻は肺炎と急性膵炎を合併して亡くなってしまった。夫婦そろって膵臓を悪くする巡り合わせなのかも知れないぞと最悪のことも頭をよぎっていたのだ。膵臓癌にかかることを考えたら、大腸癌だと随分気が楽になる。初期なら切ってしまえば治る癌である(と素人は思っている)。
検査の日にはどうか大腸癌でありますようにと願ったものだ。
前回、2年前の検査ではポリープを一個取っているので、今回も必ずポリープはあると思っていた。前回は良性でも、今回は腫瘍マーカーに出たぐらいだから必ず悪性になっているに違いないと思ったのである。いや、もう確信していた。たとえ悪性でもステージ1ぐらいのはずだ。父が93歳で大腸癌の手術を受けた時の父の腸の具合は介護していてよく知っているので絶対に父ほど悪くはないと言う自信はあったのだ。確か父はステージ3だったと思う。ステージ1の大腸癌なら楽勝だとさえ思った。
そして、当日、画像を見ながら検査を受けた。ひたすらポリープの出現を待つ。大腸癌でありますように。早く出て来い。だが腸内は綺麗で一向にポリープらしきものは出現しない。前回も最後にポリープが見つかったので最後に期待したのだが、ついに出現せず。「異常ありません」と検査技師。
それでも、くわしく画像を調べたら何か出て来るかもしれないと10月20日に結果を聞きに行く。この日は血液検査も受ける。
主治医も「大腸もきれいでしたねえ」そして、血液検査の結果を見たら、CA19-9は15.1。
「どうなってるのかなあ」と、先生。先生は腫瘍マーカーはたまに何の異常がなくても高い数値が突然出ることがあると言っていたので、多分それだったのかもしれない。
長い三週間だった。その間、右眼白内障の手術を受けたが、大腸癌でもないとしたら何なのだろうと浮かない日々を過ごしていた。来週、左目の手術だが今度は心置きなく受けることが出来る。右だけでも良くなったような気がするので、両目が揃えばもっとよく見えるようになるだろう。

【追記】
こういうコメントを頂きました。

「私も数年前から腫瘍マーカーの数値が高いと言われています。が、何処にも何かあると言うわけでもない様です」

どうやら、そういうものらしいですが、一喜一憂せず数値に振り回されないようにしないといけないのかもしれません。しかし、意味のないものを検査するのもおかしな話ですから注意もしないといけないということなのか。

【追記】25日
腫瘍マーカーについて。
毎年受けている健康診断の結果を見たら、腫瘍マーカーはCEA(胃がん、大腸癌など)AFP(肝臓がんなど)CA19-9(膵臓がん、胆嚢がん、胆管がんなど)PSA(前立腺がん)CA125(卵巣がん)など、色々あることに気がついた。毎年受けていて、全部基準内だったのにすっかり忘れていて、CA19-9だけが腫瘍マーカーと思い込んでいた。ブログに不確かなおかしなことを書いてしまいすみません。そういえば去年前立腺の腫瘍マーカーを確か検査料3000円で申し込んだことを今思い出した。

【追記】31日
夜間頻尿で通院している泌尿器科の診察日。今日も私のように数値がよく、今出している薬が効いている人はあなたしかいないと絶賛される。腫瘍マーカーの検査結果を見せたら、「CEAはタバコ一本吸っただけで数字が20はねあがります」と教えられた。どうやら腫瘍マーカーの数値は絶対的なものではないようだ。