ついにと言うか、やっとと言うか、スマホに買い替えた。一生ガラケーのつもりでいたが、実はスマホへの憧れもあった。儂はポケットwifiはe-mobileを使っていたのだがe-mobileの所有者に、1月10日までにymobileのスマホを買ったら1000円割引の案内が来たので、それにつられて、というかきっかけで、5日にショップへ行った。
実際に購入して分かったことなのだが、1000円の割引なんてゴミみたいなものであった。急いて買い替えに行くほどのことでもなかったのだが、儂にしてみれば何か背中を押してくれるきっかけが欲しかったのである。
ショップへ行くと、店員、儂の顔を見るや、
「簡単スマホですね、60歳以上の」
確かにそうだけど、のっけから決めつけられて余り愉快ではなかった。
その後の展開も。
店員はピンクのスマホを持って来て、
「簡単スマホはピンクとブルーの二種類しかなくて、今はブルーが切れていて、まだいつ入荷するか分からないんですけど、これでもいいですか」
これにしなさいと言わんばかりの口調。
おいおい、儂だってピンクはなあ~、ブルーがいいんだけれどと言うも、ないものはしょうがない。いつ入るか分からないのを待って、また出直すのはもっと億劫だ。
今日買い換えようと決めて来たのだから、もう買ってしまおう。
ピンクと言っても、キラキラのピンクではない。婆さんが持つのに似合ったくすんだ色のピンクである。
ケースに入れてしまえば何色かわかりゃしない。
このへんのこだわりのなさと言うか、いい加減と言うか、適当なところが、儂のいいところでもあり、致命的な欠点でもある。色で電話をする訳じゃなし、つながればいいやと太っ腹なところを見せて即購入。ドコモのガラケーからの乗り換えである。
店員もにっこり、愛想のいいこと。
今回のスマホ買い替えの一番の目的は、スマホをポケットwifiのe-mobileの代わりにすることであった。そうすればe-mobileを解約できる。
早速、スマホといつも持ち歩いているパソコンのつなぎ方を教わって帰宅する。
自宅のネット環境はフレッツ光の無線ランである。市内の外れなので、e-mobileはつながらないのだ。
翌日6日、今日からe-mobileの代わりにスマホを使うぞと出かけるも、喫茶店でいくらパソコンをいじってもインターネットができない。たしかスマホでつなぐと705kcという表示が出るはずなのに、いくらいじくっても705kcが出て来ない。
ショップへ行くと、店員、あきれ顔。
「いくらパソコンをいじっても駄目ですよ。スマホを操作しないと」
「えっ、そうなの」
「要するにスマホがルーターの役目をするわけですから」
そこでハタと気が付く。e-mobileもスイッチを入れなければパソコンにはつながらなかったことを。
儂はスマホの場合は昨日店員がつないでくれた時点で、なぜかそれからはスマホのスイッチを入れたら、パソコンとも自動的につながると思い込んでいたのだ。
でも、恥ずかしいからそんなことは告白できない。
また店員にスマホをいじって貰って店を出る。
そして、翌7日、喫茶店でパソを開く。昨日教わった通りにスマホを操作するのだが、いくらいじってもパソコンに705kcが出てくれない。
ため息つきながら、ショップへ。
店員、苦笑いして、またスマホをいじってくれる。
「わかった、わかった、もうわかった。すまんね、もうわかった」
逃げるように店を出た。
そして、8日。悪夢は繰り返した。儂はちっともわかっていなかったのだ。
ショップへ行く。店員、儂の顔を見るなり、
「4回目ですよ」
「そうなんだ。あんな簡単なこと、わかったわかったと思って、いい加減にしか見てなかったんだよ。わざわざ覚えるほどのこともなく、ちょいちょいとできるものと思い込んでいてねえ」
「しっかりメモしてくださいね」
店員の目の前で、設定⇒その他⇒wifiなんちゃらインターネット⇒テザリングなんちゃら、と、しっかりメモをした。
おかげさまで、9日からはいっぱしの顔をしてパソを叩いている。パソの横には60歳以上御用達簡単スマホ。黒いケースの中身はピンク。
この黒いケースには不満があるので追記する。
大型店で探したのだが、簡単スマホは大きさが違うので、普通のスマホのケースは使えないことが分かる。連れて行かれたところが売り場の片隅。申し訳ないくらい狭いコーナーにほんの数えるほどのケースしかない。模様のあるケースなんてない。黒しか選べなかったのだ。ケースぐらいかっこいいのを買おうと思っていたのに。これが高齢者への世間の仕打ちなのだと実感。
「2年後をみちょれ。簡単スマホでスキルアップして、最新鋭機を買っちゃるけん」

今はスマホの万歩計にはまっている。
夜の散歩が約3500歩である。これを入れて、一日7000歩に行くか行かないかが儂の歩行数である。少ない日は散歩を入れても約6000歩である。歩いていないことを実感する。散歩を始めるまでは如何に歩いていなかったか、ぞっとした。
次の段階は、写真を撮って、ブログにアップすることだ。面倒くさくなければいいのだが……。