3月2日に初めての外泊で帰宅する。5泊6日。7日に戻る予定。
2時半ごろ戻り、お茶を飲んでから、3時にベッドで横になるも、「○○へ早くつれて行ってください云々……」と妄語を繰り返す。同じことばかりループして一時間も喋り続けるので、思わず壊れてしまったのかと不安になる。
さすがに疲れたのか少し休む。
夕食の時はほぼいつもの状態に戻る。いつもの如く、鮪の山かけとノンアルコールビール。美味しいと食べてくれたのでほっとする。食欲もあり、入院していた時は箸の使い方が下手になっていたのに、元へ戻っていた。
今日3日もノンアルコールビールを出してやる。食欲あり。食事の介助をしてやっていたら「お世話焼きねえ」と叱られる。
やっと、いつもの妻に戻った。
近所のTさんに妻のことを問われ、外泊で戻ったことを伝える。
Tさんは家族に重い障害者がいて長い間介護していた。施設に預け、時々外泊で自宅に戻していたのだが、戻って来た時に訪問入浴させたかったが、それは今の介護保険制度では出来なかった。
県に交渉に行ったが、やはり現行の制度では不可能であった。だが、担当者は出雲市に交渉してみろと言ったのだそうだ。市のレベルなら何とかしてくれるかもしれないと。
そこでTさんは出雲市と何度も交渉し、本当に市のレベルで外泊した時でも、訪問入浴が無料で出来る制度を作ってしまったのだ。それが4年前のことで、当時、市の福祉で、外泊者が訪問入浴を受けられたのは中国地方では出雲市だけだったと言う。
Tさんの家族は病気が進み、医療の施設に入ってしまったので、もう外泊が不可能になってしまったが、今でもこの制度はあるはずだから、市の支援で訪問入浴が出来るはずだと教えてくれる。
今回は無理だが、夏場は考えようと思う。
Tさんは私より10歳は年上。その行動力には頭が下がる。こういう人がいてくれるから、後に続く者がどれだけ助かるか。
ところで、このTさんはさらにすごい。障害を持った家族を外泊で自宅に戻してやれなくなったら、今度は自分が施設に行って、一晩でもいいから一緒に泊まってやりたいと、施設側に一緒にお泊り出来る部屋を作らせてしまったのだ。このお泊りのための部屋は今では何人もの人が利用していると言っていた。
こういう人が制度を血の通ったものにして行くのだ。
とても真似ができない。こういう人を前にして、自分には何が出来るのだろうと考えてしまう。
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