曽田博久のblog

若い頃はアニメや特撮番組の脚本を執筆。ゲームシナリオ執筆を経て、文庫書下ろし時代小説を執筆するも妻の病気で介護に専念せざるを得ず、出雲に帰郷。介護のかたわら若い頃から書きたかった郷土の戦国武将の物語をこつこつ執筆。このブログの目的はその小説を少しずつ掲載してゆくことですが、ブログに載せるのか、ホームページを作って載せるのか、素人なのでまだどうしたら一番いいのか分かりません。そこでしばらくは自分のブログのスキルを上げるためと本ブログを認知して頂くために、私が描こうとする武将の逸話や、出雲の新旧の風土記、介護や畑の農作業日記、脚本家時代の話や私の師匠であった脚本家とのアンビリーバブルなトンデモ弟子生活などをご紹介してゆきたいと思います。しばらくは愛想のない文字だけのブログが続くと思いますが、よろしくお付き合いください。

朝、畑に出たら、レタスも白菜も泥だらけになって耐えていて、ほうれん草たちも無事。ただ、カーポートの屋根が4枚ほど吹っ飛んでいた。
今年、多くの台風は太平洋側を通過、初めてこちらに来た台風も隠岐の島の北を通過。
夕方から数時間の暴風ですんだ。今年甚大な被害を被った地域のことを思うと、この程度の被害ですんだことにむしろ感謝しないと。
土地の年寄りが言います。
「この辺りは大社さんに守られているから」
昔から出雲大社の神領で、年貢は出雲大社に納めていました。
武士の支配をほとんど受けていないのでは?
そのせいか、人も土地も穏やかです。
この穏やかさが続くことを願っています。

弟子になったのは偶然である。弟子になるまで松浦健郎と言う脚本家がいることも知らなかった。大学が嫌になって、シナリオ作家協会が開いていたシナリオ研究所に通っていたのだが、そこの課程も終了間近。終了したところで、ライターになれるわけもない。親は転勤で地方へ行くことが決まっていて、この先どうしたらいいのか途方に暮れていた。そんな時、シナ研の事務の人が、口述筆記の助手を探している先生がいると教えてくれ、「曽田君、行くか」「行きます、行きます」
慌てて作家年鑑を開いて、「へえ、エンタテイメントのライターか」
初対面で弟子になることを決めたのだが、その話は後に譲り、ヤクの話に。

口述筆記と言うのは、師匠が口立てで作るドラマを原稿用紙に筆記する作業である。
シナリオは200字原稿用紙に書く慣わしになっていて、一時間番組で120~130枚ぐらい書く。速記のスキルなんかないから、興が乗った師匠が立ち上がり、身振り手振り、声色まで使い、お芝居入りでドラマを語り始めたら、一言一句書き写せるものではない。
その当時、師匠はTVの「荒野の素浪人」か「人形佐七」か「旗本退屈男」だったかをやっていて、どの作品だったか忘れたが、いよいよ初めて口述筆記をする時のことだった。
「仕事を始める前に、俺たちには儀式があるのだ」
そう言って、大きなクッキーの缶を開けると、中には何やらぎっしりと薬が入っているではないか。
「これは睡眠薬だ」
掌に10錠近い睡眠薬を取ると、いきなり口に放り込みバリバリかみ砕き、一気に水で飲み込んだ。
「心配するな。俺は昔はヒロポンやって、ヒロポンが禁止になってからは睡眠薬やって、今や睡眠薬の飲み過ぎで、睡眠薬を飲むと、眠くなるどころか、逆に反転現象で頭が冴えわたるのだ」
耳を疑うようなことを言い、
「さて、師匠の俺がヤクをやるのだから、弟子のお前もヤクをやらねばならん。でも、睡眠薬をやれとは言わん。1錠でころっと寝ちまうからな」
にやりと笑い、
「お前はこれを飲むのだ」
と、目の前に出されたのが、ノーシンの一包。
「こんなの飲んでもどうってことないから。ヤクのつもりで飲め。飲んだら気合を入れてやるんだ。さあ、やるぞお!」
私は頭も痛くないのに、ノーシンを何百包飲んだだろうか。口の中にいつまででも薬臭い粉が残っていて、本当に勘弁して欲しかったけど絶対に許してはくれなかった。
2、3年後、さすがに薬事行政もうるさくなって、いくら懇意な医者でも、無制限に睡眠薬を出すことが出来なくなり、ノーシン地獄からは解放されたのであった。
その後、私は今に至るまで、ノーシンを飲んだことはありません。




次回予告「ヒロポン中毒の監督が撮った映画」か「あれが三船敏郎だったとは」











猛烈な風台風らしい。ほうれん草、春菊、小松菜、カブ、辛み大根、普通の大根の芽は出そろっていて、レタスと白菜の苗は植えて1~2週間。帰郷して5年目の秋になるが、これまでこの時期に大きい台風が来たことがないので心配だ。
島根県の学校は明日の休校が早々と決まったようだ。
デイケアも休みになるのだろうか。妻は週3回、デイケアの日しか入浴できない。リフト浴だが、入浴をとても楽しみにしているので、行かせてやりたいのだが。
「俺も休めるし」(心の声)

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