曽田博久のblog

若い頃はアニメや特撮番組の脚本を執筆。ゲームシナリオ執筆を経て、文庫書下ろし時代小説を執筆するも妻の病気で介護に専念せざるを得ず、出雲に帰郷。介護のかたわら若い頃から書きたかった郷土の戦国武将の物語をこつこつ執筆。このブログの目的はその小説を少しずつ掲載してゆくことですが、ブログに載せるのか、ホームページを作って載せるのか、素人なのでまだどうしたら一番いいのか分かりません。そこでしばらくは自分のブログのスキルを上げるためと本ブログを認知して頂くために、私が描こうとする武将の逸話や、出雲の新旧の風土記、介護や畑の農作業日記、脚本家時代の話や私の師匠であった脚本家とのアンビリーバブルなトンデモ弟子生活などをご紹介してゆきたいと思います。しばらくは愛想のない文字だけのブログが続くと思いますが、よろしくお付き合いください。

カテゴリ:出雲暮らし > 食改善レポート

Mちゃんの奥さんが入院したのを知ったのが先週の金曜日。畑先生がやって来て先月の20日に入院したと教えてくれる。台所で両手で何か持って運ぼうとした時しりもちをつき、そのはずみで骨を痛めたらしい。幸いにも手術はしなくてすんだが、コルセットで固定して安静を続け、ようやく2月の12日頃からリハビリをする予定。早速、お見舞いを集める。隣保では1週間以上の入院の場合は1軒3000円のお見舞いを出すことに決まっていて、集めるのは自治委員と町内委員の役目。ところがMちゃんが町内委員なので、奥さんの見舞いをMちゃんが集めるのも変な話なので儂が一人で集める。二人なら手分けして電話するのだが12軒も電話するのはかったるいので文書にしてポスティングし、日曜日に集めて回る。ちょうど儂と女房の確定申告を作っていたところなので両方をフーフーいいながらやる。女房が家を売ったので分離課税の申告。儂は毎年の確定申告。二人とも還付があるので早く申告したかったのであるが、分離課税は去年もやったし、儂も去年に引き続きe-TAXで楽勝だと思っていたら、去年のことを忘れていたり、e-TAXはAdobeがうまくダウンロードできなくて、何度も失敗、その度に入力が消え、一からやり直し、とうとう業を煮やし手書きの申告に戻る。戻ったのはいいのだが、去年と今年の申告書は入力項目が微妙に変わっていてここでまた戸惑う。そんなわけで土日はえらい目に遭う。
月曜に申告書を提出、Mちゃんに見舞いを届ける。そこで心配なのはMちゃん何を食っているんだろうということ。聞いてみたら、自分はずっと炊事や掃除、洗濯はやってきているから大丈夫だと言う。奥さん、身体が弱くなり、昼ご飯を食べに帰る時以外は自分でやっていると言う。そんな話は初めて聞いた。どんなものを食べているのか聞いたら、この前生まれて初めてカレーライスを作った。うまかったよと笑っていた。73歳で初めてのカレーライスだなんてこれはイカン。
そこでポトフとかミネストローネとか食ったことあるかと聞いたら、何じゃそれというではないか。コンソメスープは作ったといっていたので、火曜日にポトフを届けると約束する。ポトフなら似たようなものだと安心させる。ミネストローネはトマト味のスープだと解説したら面妖な顔をしていた。
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と、いう訳で二人分を作る。右の大きい鍋がMちゃんの鍋。分量は同じである。ポトフのスープを使うから簡単なものだ。Mちゃんの奥さんは料理が上手でこれまでにも煮しめや釣って来た魚で刺身を作って届けてくれた。これくらいのことしないと申し訳が立たない。儂のポトフは魚ニソ入りだが、Mちゃんも魚ニソではかわいそうなので、「ソーセージある?」と聞いたら、「あるよ」と出して来たのが魚肉ソーセージ。思わず笑いそうになった。という訳で、Mちゃんのポトフも魚ニソ入りになった次第である。これでMちゃんも儂も三日は助かる。予定では60日の入院になると言うから次は何をとどけようかと思案している。ミネストローネだとポトフ同様楽なのだが口に合うかなあ。

久し振りの食改善レポート。膵臓に負担をかけない脂質を抑えた食改善を始めて1年半を過ぎた。当初は極端に肉を断ち、油物、甘い物や酒、刺激物、カフェインも断つという生活を始めた。肉はササミと豚ひれだけ。魚は鯵、カレイなどの白身魚、貝、いか、海老。ミルクは低脂肪、ヨーグルトは脂質0のもの。たっぷり食えるのは野菜だけという生活はすぐに音を上げた。レパートリが少なくて、魚は刺身か焼くか煮るかしかなく、ササミは特別に美味いものではないし、豚ヒレもヒレカツにして食べる訳には行かず。
1年後くらいからさまざまなシーズニングで豚ひれの味を変えて、油も少なめで炒めることを覚え肉料理の目先を変えるようになった。八宝菜のもとのようなものを使ったり、大根と肉のうま煮のもとみたいなものを使うと簡単に調理できることも知った。その頃、鶏胸肉も脂質が少ないことに気が付き、ササミ一辺倒から脱却する。
しかし、新しいことを覚えてもそればかり繰り返すからどうしてもすぐに飽きる。そんな時、去年の秋に知ったのが魚のソーセージ。
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魚肉ソーセージである。なんだそんな安物のソーセージと馬鹿にする人が殆どだと思うが、実は魚肉ソーセージこと魚ニソ(ギョニソ)こそ栄養があって良い出汁が出るのだ。(TVの受け売りですが)
考えてみれば魚の練製品なのだから栄養がない訳がないし、出汁が出ない訳がない。初めて里芋と魚ニソの煮しめを作ったが確かに美味かった。それ以来、儂は魚ニソ使いになり、何にでも魚ニソを使っている。ポトフはソーセージは食えないから魚ニソで代用する。ミネストローネにも入れる。ナポリタンでも使った。野菜炒めにも入れる。汎用性があって何にでも使えるので重宝していて珍しく飽きることなく食っている。とはいえ、つねにレパートリーは増やしたいと思っている。
そんな時に1月の末にイオンで見つけたのが『畑の肉』のコーナー。大豆で作った肉である。
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大豆ミートのハンバーグ。ハンバーグなんて2年は食べていない。早速、夕食のおかずに。
「う~む、微妙」。レストランのハンバーグという訳にはさすがに行かない。それでもハンバーガーショップのハンバーグと思えば食えないことはない。
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次の日、いよいよ畑のお肉に挑戦。30分ほど水につけてよく絞ってから使う。
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畑の肉野菜炒めを作った。スポンジを食っているような感じで、とても肉を食っている感じはしなかった。味もよくしみ込んでいない。そこで翌日肉豆腐に挑戦する。肉豆腐なら味がしみこんでもっと美味しく食べられるのではないかと思ったのだが(右の写真)、肉豆腐を作るつもりが、冷蔵庫にある野菜を片っ端から放り込んだらすき焼きぽいものが出来てしまった。たしかに味はしみていたが、ちょっと甘いスポンジを食っているような感じであった。
『畑の肉』確かに未来を救う食べ物になると思うし、なって欲しいのだが、まだ時間がかかりそうだ。科学の進歩に期待しよう。まだ袋に半分残っているが次のメニューが浮かんで来ない。


母をグループホームに入れてしまったので突然ひとりぼっちになってしまった。グループホーム新設の話は去年から聞いていたが、まだ少し早いかな程度にしか考えていなかった。ただ、暮れに二度転び、二度目は顔を強打し、お岩さんになってから不安になり、今年になってホーム完成が迫り、いよいよ入居者募集の段になるとここを逃すと次はないと強迫観念に駆られ、えいやっと決めたから、自分としてはこんなに早くひとりになるのは想定外だった。一人には広い静かな家にポツンといると、叱ったり、文句ばかり言っていた日々があったのが嘘のようで、寂しくなったと思う。母と二人で穏やかなr老後が理想だったが認知症の相手は限界だったかなと自己弁護する。後々あの時決断しておいてよかったと思う日が来ると言い聞かせながらうしろめたく過ごしているが、母がいなくなって一つだけ助かったことがある。
それは食事の世話である。毎日のメニューを考えるのが苦痛で苦痛で。儂の低脂質の食事改善メニューと入れ歯の母が食べられるものを、朝食は決まっているので、昼は週4回、夜は毎日考えないといけない。儂が食えても母は食えない。母が食えても儂には脂質が高過ぎる。結局、いつのまにかメニューは固定してしまい、それをぐるぐると繰り返すだけの変化のない食卓になってしまう。肉は鶏ササミと豚ヒレ。魚は焼くか煮るか刺身。たまにホイル焼き。野菜は煮るかサラダ。油は一切使わない。
豚ヒレは焼いてオイスターソースで味付け、ササミなんてメインのメニューが考え付かないので、スープに入れるかサラダに入れる程度。スープやサラダならサラダチキンの方がいい。この春には万策尽きた観あり。
ところが春の終わり、グループホームとの打ち合わせを進めている頃、スーパーを回っていて、トンテキのタレやポークジンジャーのシーズニングなるものを見つける。
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左からトンテキのたれ、ポークジンジャー、レモンペッパーチキンのシーズニング。
トンテキは豚ロース、ポークジンジャーは豚薄切り肉、レモンペッパーチキンは鶏ももを使うのだが、儂はこれをすべて豚ヒレ肉を使った。鶏ももの代わりにはササミを使った。それで食えないことはない。ちゃんと食えるのだ。まずくはない。美味いと叫んでもいいぐらいだった。タレは作る必要がない。みんなビニール袋の中で粉にまぶし、あとはフライパンで焼くだけである。これは楽だった。おかげで一気にレパートリーが増えた。ササミと豚ヒレだけでも生きて行ける。
さらにポテトサラダやスープ仕立てのサラダも見つける。右の写真。
ポテトサラダは脂質が高すぎて一生食えないものと諦めていたが、イオンのプライベートブランドの「カロリー30%オフ・ポテトサラダ」だと、脂質は3.7g。一年ぶりに食ったら涙が出そうなほど美味かった。「スープ仕立てのサラダ・生姜白湯ソース」は、自分で切った野菜にパックに入っているものかけて、熱湯を注げばいいだけのスープサラダ。畑で出来たレタスと玉ねぎでお手軽にできる。
さらに、ササミのおすすめメニューも発見。これは山陰新報の料理欄に載っていたもので、
鶏ササミ250g
鶏もも肉350g
塩麴大さじ5
みりん大さじ3
食べやすく切ったものをタッパに並べ、塩麹とみりんまぶして冷蔵庫に放り込んでおけば、食べたい時にいつでも焼いて食える。時間がある時に下準備しておけばよい。手間がかからなくていい。儂は鶏ももを食えないので全部ササミで作ったが、これが実にうまかった。ササミでもこんなに美味しく食べられるのかと感動した。量も多かったので2日分のおかずになった。母がいなくなったので、一回に作ったおかずを二日間食える。これも料理の負担を減らしてくれる。スープをたっぷり作ると三日間飲める。
イオンで冷凍食品の優れものも見つけた。
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左から「するめいかと里芋の煮物」「(赤魚)アクアパッツア」「えびとブロッコリーのバジルバターペンネ」「いかの酢豚風黒酢炒め」どれも脂質は許容範囲。
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早速、「するめいかと里芋の煮物」をフライパンで炒めて作る。母が金属たわしでごしごしダメにしたフライパンだが、フライパン用ホイル・クックパーを使えば簡単に作れる。油の使用量を減らすためにどうしても油を使わなければいけない時はいつもクックパーを敷いている。油の量は三分の一でいい。これも二日間食った。
少し余裕が出たので、ぬか漬けに挑戦する。漬物は嫌いだが、ぬか漬けなら栄養があるときいたので試してみようと思ったのである。
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ぬか漬けパックの中に漬け込んだのはトマト。もちろん儂が育てているトマト。ぬか漬けにする時は緑のトマトを漬けると聞いたので、麗夏とミニトマトを漬ける。糠に埋め、空気が入らないように封をし、48時間冷蔵庫に入れる。期待に胸を膨らませて取り出し、切ってみたが固くてとても食えた代物ではなかった。ぬかの味もしない。トマトが早すぎたのかもしれない。もう少し育ったトマトでチャレンジしてみようと思う。

皆から痩せたと言われたのが一カ月前。

そりゃあそうだ。カレーライス、焼肉、ステーキ、天ぷら、ハンバーグ、ころっけ、メンチカツ、シチュー、ラーメン、麻婆豆腐、ギョウザ、スパゲッティ等々この世の美味珍味御馳走を断ったのだから痩せない方がおかしい。
魚と野菜とササミだけでは味気ないことこの上なし。豚ヒレは脂質が低いことは分かっていて、トマト缶をぶちまけて、その中で炒めて食っていたのだが、さすがに飽きてしまっていた。
そこへ、妹が助っ人に来てくれたので、何でもいいから目先を変えてくれと頼む。
それが、925日のこと。
妹はヒレを1センチくらいにスライスしてフライパンで焼き、ステーキソースで食わせてくれる。なんと涙がちょちょぎれるくらい美味い。なんたってステーキの味がするのだから。久しぶりに肉そのものを食べた実感に感激して、78枚は食っただろうか。
その夜のことである。胃が異様に重い。軽い吐き気がして、気分が悪い。胃が痛むような気もする。膵臓が悪いと空腹時や食後に膵臓が痛くなると書いてあったから、たちまち不安になる。大食いも膵臓の為にはよくないとも書いてあったことを思い出す。やばい。膵臓が悲鳴をあげたのかなと不安になる一方。そうだとしても対処のしようがない。そうこうしているうちにますます気分が悪くなり、眠れない。胃の不快感だけでも解消するべく薬箱を引っ繰り返し、エビオスを見つける。10錠ほど飲んだら翌朝には胃はすっきりしていた。ただの食べ過ぎだったのである。

8分は物足りないのだが、これも守らなければならないことを再認識する。痩せるのは仕方ない。 

101日はかかりつけ医に月に一度、中性脂肪の薬を貰いに行く日。何年も前からコレステロールと中性脂肪の薬を出してもらっていたが、一年前からは中性脂肪の薬だけ貰っている。この薬は中性脂肪の数値を下げるのが目的ではなく、中性脂肪の粒を小さくする薬である。

丁度831日の血液検査の結果が出ていて、中性脂肪130HDL40HDL103 。思わず目を疑う。中性脂肪も悪玉コレステロールも半減していたのだ。
痩せた結果がこれなのだ。わずか2ヶ月魚と野菜で過ごしただけでここまで見事に減るとは。
要は食わなければ減るのだ。これは妻が倒れた時に体験した事であった。その年、儂は食事が喉を通らず、一年で7㎏体重が減った。その時も中性脂肪とコレステロールは半分以下にまで落ちたのであった。しかし、魚と野菜だけは辛い。魚もうなぎやトロやぶりなどは脂質が高すぎて食えないのだから。鮭と鯵と鱈やカレイばかりである。ささみとヒレがレパートリーに入ったがもっともっとメニューを増やさないことにはいずれ限界が来る。
こうなることは分かっていたので、9月に入ってからはスーパーやコンビニに行くたびに、何か脂質が低くて、美味しく食べられるものはないかと探していた。すると、いくつか我がワンパターンの変わり映えのしないメニューに彩を与えてくれるものを発見したのである。お助けフードである。
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左がローソンで見つけた『鶏ささみ蓮根』。右がセブンイレブンで見つけた『サムゲタンスープ』とスーパー・ダイレックスで見つけた『馬肉の大和煮』
ササミの焼き鳥なんて、まともな体なら馬鹿馬鹿しくて、「焼き鳥じゃねえ、食えるか」だけど、今の儂にしてみたら、「美味い!涙が出る」。肉気が足りない時や、何か一品おかずを増やしたい時、とても重宝している。
『サムゲタンスープ』は鶏のサラダチキンを入れて食べるための商品である。自分流に野菜を一杯ぶち込んで食べるとこれも目先が変わって、夕食が少し楽しくなった。
馬肉の缶詰は以前紹介したが、自宅で昼飯を食べる時のおかずに重宝している。
こうして、色々さがしている時に珍品の缶詰を見つけた。
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「馬と鹿のばかやろー」缶詰に「熊の大和煮」缶、「いのしし」、「トド」、「えぞ鹿」の缶詰である。どこで見つけたかと言うと、10月6日に本山参りに行く途中の「蒜山サービスエリア(上り)」である。馬肉は脂質が低いことは分かっていたので、果たして熊やイノシシ、トド、鹿はいかにと胸ときめかせて商品を手に取ってみたが、鳥取の山奥で作っている缶詰で、脂質なんてシャレた成分表示はしていない。しかも、値段がすごい!!!!「バカヤロー」760円、「熊」870円、「イノシシ」760円、
「トド」865円、「エゾ鹿」865円である。しかも普通の缶詰よりも小さいのだ。昔、鹿のステーキは食ったことがあるが、熊とトドは食ったことがない。よほど買おうかと思ったが、高い肉を買って、脂質も高かったら目も当てられないので、我慢した。
右の写真はと言うと、10月7日、同じ「蒜山サービスエリア(下り)」で同じ缶詰を見つけてパチリ。
値段を見て欲しい、一律1100円である。思わず笑ってしまった。一体この缶詰の正価はいくらなんだろう。
脂質が低いことが分かったら、熊とトドの缶詰は話のタネに買ってもいいのだが、それにしても値段が高すぎる。

ところで、このところ、ローソンで「鶏ささみ蓮根」焼き鳥を見ない。季節商品で販売が終わったのか、それとも不人気で販売中止になったのか、折角重宝していたのにがっかりしている。「サムゲタンスープ」も置いてある店は一軒だけである。どう考えても売れ筋商品とも思えず、その店に行って、置いてあるときは恥も外聞もなく買い占めている。
お助けフード探し茨の道である。

早期慢性膵炎と診断されてから食事改善に取り組んで2カ月半、これがもう早とちり、勘違い、勉強不足に、注意力の欠如の失敗続き、以下そのお粗末な顛末。

初めはネットで勉強したが、一度に完全にマスターするのは難しいので、入門編的にスタートした。

すぐにはどんな食事をしてよいかわからない。
あらゆる食品の脂質を覚えるなんてまず不可能である。調べるだけで嫌になる。
そこで、極端と分かっていても、とりあえず脂質の高そうなものはすべて断つ、肉断ちから始める。

魚と野菜を食べてればいいだろうといい加減に始め、少しずつネットで情報を増やして行くつもりだったが、肉断ちしたら体に力が入らなくなってしまった。
夜の食後の散歩もふらふらして、宇宙遊泳散歩をしているような感じである。

肉類はササミしか食えないと思っていたので、ササミばかり食べていたが、儂の能力ではササミの料理なんて何もできない。

パックに入ったチキンサラダを買って、夏だったので冷やしうどんにのっけて食う程度。

冷やし中華や蕎麦にものっけて食ったがたちまち飽きる。肉無しで一生ササミしか食えないのかと思うと目の前が真っ暗になる。 

やがて、脂質を全くとらないのもよくなくて、ある程度は取った方がよいと言われていると知る。常識的に考えても、そりゃあそうだよなとちょっと救われた気持ちになる。

155g~60g、一回の食事では13g~20g、この範囲におさまればいいらしい。
あまり厳密に考えないことにしようと思うも、どうしても「ああ、5g食った」と、思ってしまう。何となく気持ちが悪い。

別なデーターによると、155gまでとある。
どちらが正しいのか、数値に振り回される。

いちいち調べるのも面倒くさくなり、困った時の魚頼りに拍車が掛かる。

ところが、ある日、気になって改めて魚の脂質を調べたら、鯖で約11g、秋刀魚で約16g、カツオも高いことを知り愕然となる。
お昼は「神立食堂」で鮭塩焼き、鯖煮付、鯖塩焼き、秋刀魚塩焼きのローテーションで食っていたのだが、鮭だけが
4gちょっとで、後は冷奴と一緒に食うと軒並み一回の目安を越えてしまうではないか。

豆腐も意外と高いことを知り驚く。納豆も。健康食品だと思い込んでいるので、脂質もひくいものだと勝手に思い込んでいたのだ。これまでの努力は何だったのだと嘆くことしきり。

こんな失敗ばかりしている。

最近では、スーパーでは必ず総菜の脂質を確かめてから買う。

今はパックに殆ど表示してあるから便利だが、旨そうなものは殆ど食えない。

カツ丼の弁当なんて軽く30gはある。これを見ると、昔はとんでもない食事をしていたことが分かる。

カツカレーや天ぷら、焼肉などを食っていたら160gなんて軽々とオーバーする食生活をしていたのだ。ここにケーキやナッツを食べていたのだから、一体一日の脂質はどんな数字になっていたことか。

ある日、合鴨のローストみつける。肉ではササミと合鴨は低いと知っていた。

パックを見たら、脂質3gちょっとの数字。

1パックで3g、ラッキー!」大喜びで買って、その夜はパクパク食う。久しぶりの肉らしい肉で大満足したのだが、よく見たら、な、なんと1切れが3gとあるではないか。儂10切れは食っていたぞ。

途端にすい臓が悪化した気分になり、めまいがする。

合鴨は低いと言う先入観が1パックで3gと勘違いさせてしまったのだ。どうやらローストにすると脂質が高くなるようだ。

こんな間違いを何回か犯している。

最近は1パックか、1個か目を皿のようにして確認している。他にはラムでも失敗した。
ラムは脂質が低いと言う情報を得て、大喜びでラムを買って来てたらふく食ったのだが、後で確認したら、ラムの脂質は豚と大して変わらないではないか。どやら、ラムは何かよいところがあるとの記事を見て、勝手に脂質が低いものだと思い込んでしまったようだ。
おかげで残り半分のラムが冷凍庫にあり、見るたびに恨めしい。
妹に「持って帰れ」と、言ったら「ラムはすかん」と、言いおる。

 

その後、鯖や秋刀魚は高いけれどEPAやDPAを含んでいるので肉ほど心配しないで大丈夫の記事に

救われたが、なぜ心配しなくていいのか肝心の説明がないので、よほど他に食べる物がない時ぐらいしか食べない。
魚はおかずとして安心して食べられるのは鮭と鯵、タラぐらいしかないのだ。

ころが、この鮭にも問題発見。

鮭は4g程度なのだが、養殖の鮭は2倍もあるのだ。

ということは養殖の魚はみな高いということになる。用心、用心。

鯵は超安全なのだが、油断は出来ない。干物になると脂質は高くなる。どの魚も干物になるとヤバい。

 

こんな失敗を繰り返しながら、少しずつデーターをふやしている。
三日前に超嬉しいデーターを発見する。
ロースハムは脂質が高いので諦めていたのだが、何気なくスーパーで4連の安いパックを見たら、1パック(4枚入り)で1.7gしかないではないか。思わず「まじかよ」と呟く。

その、二日前に、食パンも脂質が低いことを知る。パン類はダメと諦めていたのだが、マフィンや普通の食パンは脂質が低かったのである。
その二日間は魚肉ソーセージのサンドイッチを食っていたが、昨日今日はハム野菜サンドを食っている。
これまでの2ヶ月半の間、シリアルばかり食って、さすがに飽きていたところなので、朝の食事の嬉しい事。
もう一つ、嬉しいことがあった。
豚ヒレは脂質が低いのだが、儂には料理の敷居が高すぎて、どうやって食べていいのか分からなかったのであるが、助っ人に来た妹に相談したら、「あら、ステーキにしたら」と、9月8日、いともたやすくヒレステーキを作ってくれる。
いやあ、感動した。肉てこんなにうまかったのだと涙が出た。
これなら儂にも作れるので、食生活にアクセントをつけることが出来る。夕食の準備が楽しくなるような気がする。

色々調べれば、レパートリーを増やせることが分かった。思い込みや固定観念を排して愚直に脂質を一つ一つ調べることの大切さに気が付いたところである。
もっともっとメニューを増やそう。
目指せ、すい臓に優しい食事!!!


 

 


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