国連障害者権利条約は「障害者が本来かなえられるべき権利を守ろう」と言う条約で、古くは「子供の権利条約」「女性の権利条約」などが成立した流れに沿って出来たもので、日本政府は2014年に批准しました。8年後の2020年に日本政府が条約を守っているかどうかの審査が行われる予定だったのですが、コロナで延期になり2022年8月に審査が行われました。これは公開で行われましたが、その前に非公開で日本の障害者の生の声を審査委員が2日間聞き取り調査をしました。審査委員はこの聞き取りをもとに日本政府の審査をするわけです。
今回シェアするのはその「非公開」の障害者への聞き取り審査に係わった事務局メンバーのブログです。
障害者への聞き取りがなぜ「非公開」かと言うと、世界には独裁的国家があるので発言者の安全を守るためなのだそうです。
日本からは100人以上の障害者がジュネーブに行ったそうでその熱意に国連の審査委員はこんな大勢が参加する国はないと驚いたそうです。ALSの代議士も参加したのですが、日本にはALSの代議士がいるのかとも驚かれたそうです。
日本の障害者の権利が十分に保証されたものでないことは我々には常識です。国連の審査委員が日本の障害者の熱意に驚いたと言うことは、逆に言えばそれだけ日本の障害者が現実の差別や無知を身を持って切実に感じていることのあらわれではないのかなと思いました。
でーそ日記:United:国連障害者権利条約 初回対日審査 in ジュネーブ振り返り (dreamlog.jp)
障害者の活動に無関心な人が多いのが現実だと思います。身近な問題に取り組む人たちの声をこうして結集する活動が行われていることを知ってもらいたくてシェアしました。