出雲市は13日からワクチン接種の予約が始まったが今日16日になって予約の状況が少しづつ分かって来た。夕方の畑で空豆を採っているところへ隣の奥さんが夕餉の材料を採りに来たので予約の日を聞いたところ、集団接種を申し込んだら2日で満杯になったと言われてしまったそうだ。まさか2日で満杯になるなんて。呆気にとられる。一体集団接種枠は何人分あったのだろう。確か出雲市の65歳以上の対象者は記憶が確かなら5万人ぐらいと聞いていたのだが。満杯になったのは仕方がないにしても〇人分が埋まったので次回は〇人分受け付けますとか言えないものか。待っている者の身にもなって欲しいものだ。不親切の極み。お役所仕事だなあと思う。初日9時一番に申し込んでよかったと胸をなでおろす。
「じゃあ、次の集団接種を待っていても仕方ないから、個人接種を申し込むしかないね」
「そうなの、6月1日になったら申し込むわ」
と、奥さん。65歳以上の個人接種の予約は6月1日からで各医院に電話で申し込むことになっている。
「だめ、だめ、〇子さん、そんな悠長なことを言ってたら。6月1日なんて待ってたら取れなくなるよ」
「え、どういうこと?」
儂は朝方知り合いのAさん(65歳以上)から聞いた話を教えてあげる。
Aさんはパソコンも出来ないし、スマホでの申し込みも自信がないので、最初から電話受付しかしない個人接種を希望していた。
そこで、65歳以上の集団接種と75歳以上の個人接種の予約が始まった日に病院に直接電話をして申し込んだと言う。
「ええ、65歳以上の個人接種は6月1日からじゃろう」
「そげなことゆうとったらどうなるかわからんけん、とにかく電話して頼んでみたんじゃ」
そうしたらかかりつけの病院ではなかったので断られてしまった。そこでAさん、一計を案じる。次の病院のかかりつけのBさんの知り合いということで、Bさんを通して頼んだらその病院は受け付けてくれたと言うのだ。
「あとで日にちと時間が決まったら連絡が来るそうじゃ」と、鼻高々。
予約開始前に日時を決めるのはさすがにまずいので、6月1日以降に連絡するのだろう。
「ヒロちゃんみたいにパソコンができなくても、頼んでみたら何とかなるもんじゃ」
〇子さん、目を丸くする。
「え~、みんなそんなことしてるの」
「みんな、しっかりしてるよ。1日に〇子さんが申し込んだ時には予約前から申し込んだ人の名前がずらりと並んでいて、〇子さんは最後尾になっちまうよ」
「ひえ~」
「〇子さんが通っている病院は接種してくれるから、明日、朝一番に申し込んでみたら」
「はい、早速そうします」
その病院は儂も時々お世話になっている。杓子定規なことは言わないと思うのだが。

【追記】
5月17日。気になって隣の奥さんに聞いてみたら、今日は忙しくて電話をしていない。明日は田植えでそれどころではない。呑気でおおらかな奥さんだから、遅くてもできればいいわと思っているのかもしれない。
そこへ、福岡の妹からライン。予約開始前にかかりつけ医に電話したら取り合ってもらえなかったと嘆いていた。それが当たり前なのだが、田舎はいいねえと羨ましがることしきりでした。