曽田博久のblog

若い頃はアニメや特撮番組の脚本を執筆。ゲームシナリオ執筆を経て、文庫書下ろし時代小説を執筆するも妻の病気で介護に専念せざるを得ず、出雲に帰郷。介護のかたわら若い頃から書きたかった郷土の戦国武将の物語をこつこつ執筆。このブログの目的はその小説を少しずつ掲載してゆくことですが、ブログに載せるのか、ホームページを作って載せるのか、素人なのでまだどうしたら一番いいのか分かりません。そこでしばらくは自分のブログのスキルを上げるためと本ブログを認知して頂くために、私が描こうとする武将の逸話や、出雲の新旧の風土記、介護や畑の農作業日記、脚本家時代の話や私の師匠であった脚本家とのアンビリーバブルなトンデモ弟子生活などをご紹介してゆきたいと思います。しばらくは愛想のない文字だけのブログが続くと思いますが、よろしくお付き合いください。

2021年07月

「わたしが人間であるために」の刊行記念のオンライン対談が行われた。
儂はメールを開いておいたら主催者からメールを送られてくるのでそれをクリックすればいいだけのことと思っていたら、昨夜、主催者から手続きをとっていない方はナンチャラカンチャラああせいこうせいと言ってくる。気が付いたのが遅かったので、今朝、対談の準備に忙しい娘に聞いたら、7月10日に来ているはずのメールに「てつづき」をするところがあるという。あわてて10日のメールを見る。その時はまだ時間的に早いから後でやろうと思っていて忘れていたのだ。手続きは指定場所をクリックしてメールアドレスを書き込むだけ。
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そうすると上記のような画面になる。
10時まで時間があったので、親バカは仏壇の前に座り、亡き父とご先祖様に娘があがらずにうまくできますようにと手を合わせる。ITは苦手なのでとてもすごいことをやっているように思ってしまうのである。それに、我が娘は子供の頃から自他ともに認めるチキンハートだったのである。
10時になって開始。
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右下がジュディ。右上が娘。左下は手話通訳。左上は文字通訳。並行して同時通訳。司会は二人の障害者。時間がかかるところもあるが、ジュディはどんな会議でもどんなに時間がかかってもすべての障害者が参加できるようにしていたそうだ。その精神はこのささやかなオンライン対談でも貫かれる。アジアも含めて260人ほどの人が参加したそうだ。
生ジュディを見たのはもちろん初めて。本の中にこの人が「we shall overcome」の歌声が聞こえてきたことを書いていたが、儂も同じ時代に「we shall overcome」を歌ったこともある。同年齢なのである。
懐かしさ以上にこの人のすごさを思い知らされた本であった。
対談が終わった後半は質問への答えであるが、ジュディの望みは「この本によって多くの人が人生を続けてくれることです」と言った時、儂の読み方は間違っていなかったと嬉しくなった。
ジュディの言う「わたしたちは」障害者だけではない、すべての人々を指しているのだ。
若い障碍者へのアドバイスを求められて
「他の運動にもかかかわれ」と言ったが、これはそういう人だからこそ言えた言葉。凄みさえ感じた。本当に同じ年だなんて。
右の写真はこの対談に参加した人たちの嬉しそうな顔。

明日7月26日「わたしが人間であるために」ジュディス・ヒューマン著、曽田夏記訳(現代書館)が出版されます。
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訳者の名を見て頂ければわかりますように実は私の娘でございます。親バカに免じて宣伝させて頂きたく記事に致しました。著者は日本では一般的には知られていませんがアメリカでは障害者の公民権運動の先頭に立って闘った有名な人です。私たちと同じ団塊の世代です。同年齢の障害を持ったアメリカ人の女性が同じ時代にアメリカではこのような闘いをしていたのかと今になって知り、こういう人を知らなかったこと、知ろうともしなかったことに忸怩たる思いを抱きながら読了いたしました。そして、今はこう思っています。人生に遅すぎるということは無い。なぜならこの本には励まされ勇気づけられ背中を押され前を向いて生きてゆこうという気持にさせてくれる力があったからです。読んでよかったと必ず思わせてくれると思います。
ところで、この本は残念なことに発行部数は少なく、必然的に値段も高くなります。2500円+税。そこで私は高校時代の友人や脚本家時代の後輩には図書館にリクエストして借りて読んでくださいと頼んでおります。図書館に購入してもらえばより多くの人の目に触れる機会ができるからです。友達はいいもので皆この暑いさなか図書館に足を運んでくれてリクエストしてくれました。ただし、図書館も色々でその場ですぐ発注してくれたところもあれば、購入を約束してくれても遅くなるとか、これから検討するので購入できるかどうかわからないところもあります。お手数をおかけしますがよろしくお願いします。
なお、また7月31日(土)にはアメリカのジュディさんとオンラインで日本語版刊行記念の対談のイベントが行われます。朝10時から11時まで訳者との対談。(無料、同時通訳・手話通訳・文字通訳等あり)
その後、12時までは視聴者からのジュディさんへの質問をする時間が設けられています。興味がある方は下記をクリックしてください。
参加の仕方がわかります。

https://www.dpi-japan.org/blog/events/210731_judith_heumann/

昨夜、間違ったアドレスを載せてしまったので、正しいアドレスを載せました。
ここをクリックしてウエブナー登録をしてください。

視聴するためにはZOOMをダウンロードする必要があります。私は娘の手ほどきを受けてZOOMをダウンロードしました。後は上記画面から登録を済ませておけば、当日メールが来ますのでそれをクリックすれば二人の対談を視聴できる仕掛けだそうです。ZOOMを使ってオンラインで仕事をしたことのない人間にとっては敷居が高そうでしたが、練習してみたらそんなに難しいことでもなさそうです。

また娘の最新情報では「BEING HEUMANN」はハリウッドで映画化されることが決まったそうです。製作は「アップル オリジナル フィルム」主演女優はALI STROKER、トニー賞を受賞した車椅子の女優だそうです。2、3年後には映画館でも観られることになりそうです。
今のうちから原作を読んでおくのもいいですね。どんな映画になるのか楽しみが増えました。

今年の畑は全般的に出来が悪かった。そのトップバッターが玉ねぎ。
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5月31日に収穫した玉ねぎ。数はできたのだが4割ぐらいが右の写真のような玉ねぎ。双子というか親子というか玉が二つくっついた状態。我が家だけではなく近所でもこんな玉ねぎが沢山できて、みんななんでだろうと首をかしげている。おかしいのはそれだけではない。普通は食べごろになると玉ねぎの茎が折れるのだがなぜかどこの家も茎が折れない。儂は茎が折れたら抜こうと思っていたので折れるのを待っていたのだが一向に折れないので業を煮やして抜いたのである。だから収穫も例年より遅くなってしまった。天候のせいだろうか。
次に出来が悪かったのがジャガイモ。
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7月10日に収穫した。途中経過で葉が枯れたと報告した。今年は期待していなかったのだが、左端の一列「男爵」は例年の7割ぐらいの出来だろうか。二列目の「インカの目覚め」は最悪。真っ先に枯れてほとんどが枯れたので、出来は隣のバケツの写真。大きくてもピンポン玉より少し大きいくらいでほとんど食べられるものはなし。三列目は「とうや」。これもかなり枯れたので例年の3割ぐらいの出来。一番右端は「アンデスレッド」。例年の5割か。よそも豊作とは聞かない。天候に加えて我が家の畑は肥料過多で有機物にダメージをうけたのではないかと思っている。南米アンデス系は特にその影響が大きかったのではないだろうか。
坊ちゃんカボチャもよくなかった。
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7月4日の畑            7月16日収穫第一弾
出来ているように見えて苗を8本植えて第一弾がこの程度。この前に獲った2個と畑に残っているを併せても到底30個にもならない。最低でも60個ぐらいは作るつもりでいたのでがっかり。人に送って自分はまだ一個も食べていない。長雨で傷んだのを今日煮る予定。畑先生が今年はツルが枯れるのが早いという。そういわれれば儂もなんだかおかしいなと思っていて水やりをさぼったせいだと思い慌てて水やりをしたのだが意味がなかった。やっぱり天気が農業向きではなかったのかな。
トマトもよくない。
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7月21日
左は赤の大玉トマト「瑞栄」右は黄色い大玉「桃太郎ゴールド」
写真で見るとよくできているように見えるが大雨で腐り、太陽が出たら日焼けしたようにまだら模様が浮かぶ。
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左は「濃蜜フラガールオランジュ」ミニトマトより少し大きい。これはまあまあの出来。
右は21日の夕方の収穫。赤いの5個はミニのパブリカ。サラダでも食えるというので作った。噛り付いてみたが食えないことは無い。
出来がいいのはナスだけ。
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5種類2本ずつ計10本植えたのだが、3、4本目の水ナス「美男」、5、6本目の「縞むらさき」、7、8本目の白なす「とろーり旨なす」は背丈近くまで伸びる。こんなにでかくなるとは。右端の写真は一番手前の「筑陽」普通のナスである。
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左は「縞むらさき」右は「とろーり旨なす」
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9、10本目に植えた「ステーキなす」。ステーキにして田楽みそをつけて食うと旨い。
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7月21日さつまいも
成長しているのだが雑草も負けずにすごい。カボチャ畑も雑草に埋まってしまった。残り少ないカボチャを探すのが大変。これから雑草を抜くことを考えたら気が遠くなりそう。
朝早く起きるのは無理。みな、日が落ちてから畑に出るが、その時間、儂は台所に立たなければならない。この炎天下、いつ畑仕事をすればいいのか。

毎年7月19日の海の日が長浜海岸の海岸清掃だが、今年は19日の海の日がオリンピックのためになくなったので今日18日が海岸清掃。去年はコロナで中止。その前年は父が死んだ年で参加する気にならずお休みしたので丸三年ぶりに長浜海岸に来る。朝、5時過ぎに起き、隣のMちゃんの軽トラに乗せてもらう。
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6時集合なのに早々と着いてしまう。小学生も参加。低学年は父親が連れて来る。3年ぶりに来るとギョッとするような看板が迎える。こんな看板は3年前はなかったはず。
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園の長浜(国引きの浜)から石見側を望む。
6時から全員集まって挨拶があり、それからごみ拾いが始まるのだが、今年はコロナで密を避けるため挨拶はなし。集まった人からごみ集めを始めてくれと言われて軍手とビニール袋を渡される。
Mちゃんと「こんなことならゆっくりくればよかったな」とぼやきながらごみ拾いを始める。曇っていたのが救い。
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大社、日御碕方面。
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海は穏やかできれいに見えるが浜は相変わらず。ゴミを拾うために腰をかがめているとくたびれが来て愕然となる。繰り返していると辛くなってしゃがみこんだまま手近なゴミを拾い集める。Mちゃんはゴミ拾いをしなくていいようにバリン(島根では箒をバリンと言う)でゴミをかき集めるだけ。だが、「バリンで掻いても(ゴミは)砂の下から出て来るけん」と、ぼやいていた。「かたい土の上を歩くのは平気だけど、柔らかい砂の上を歩くと疲れるが」ともぼやく。言われる通りだ。3年前はそんな会話はしなかった。近所の人も歩くのが辛くて休む人が何人も出てきた。
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帰りにハマボウフウ再生プロジェクトの看板を見る。小学校と農林高校の生徒たちが取り組んでいる。こういうのを見ると気持ちがいい。ハマボウフウを三杯酢で食べるとおいしいのだが近年口にしたことはない。皆が守っているのだなあと実感している。
「疲れた、疲れた」と帰りの車の中で「ひろちゃん、よかったなあ、体育祭中止で」「ほんと、もう嬉しくて、嬉しくて」
儂は隣保の役員で体育祭委員になっていたのだが、これが頭痛の種。去年コロナで中止になったので今年も中止にならないかそればかり祈っていたのだ。体育祭に出場してくれるようお願いに回らなければならないのが苦痛でならなかったのだ。
帰宅してシャワーを浴びてコテンと一時間ほど寝る。
午後は荒神谷博物館の「風土記談義」に出席する。
昨日から歴史資料等とは全く畑違いのあるアメリカ人女性(同年齢)の自伝を読んでいる。時代小説や資料以外の本を読むのは10数年ぶりのこと。今日中に読み終えたい。

昨日はむっと暑くなり、もう雨の記事を書くことはあるまいと思っていたがまた書くことになろうとは。
雷鳴で目を覚ましたのが7時前、明け方から降っているのは夢うつつにわかっていたのだが、ドーン落ちるやざあっと降り出す。慌ててパジャマ姿で飛び出す。70過ぎた爺さんがダッシュでカーポートに。カーポートでこの二日ほどジャガイモを乾かしていたのだ。この猛烈な雨が吹き込んだら折角乾かしたのにずぶぬれになってしまう。ピカリ閃光で目の前が真っ白になるや、バリバリドカーンと落雷。思わず年甲斐もなくひえっと叫ぶ。怖かった。こんなに怖い雷は初めてかも。間断なく光っては落ちるのだから。命からがら3ケースのジャガイモを玄関に運び込む。
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あっという間に池も溢れる。大雨が降った時溢れることはよくあるがここまでは溢れない。
朝食を食べ終わった頃、突然、停電。すぐに回復したがPCを開くとネットがつながらない。普通ならここでパニックになるところだが、実は先週金曜日に今のPCがアホになったので買い換えていた。今日は午後1時にヤマダ電機のサポートの人が来てPCの初期設定してデーターを移してくれたり色々やってくれることになっていたので1時まで待つことに。
その間、儂は特養へ妻の面会。9時半に予約していたので9時過ぎに出かける。幸いこの時間は車軸のように降っていた雨が少しおさまっていた。ところが面会を終えてスーパーに寄り昼飯を買って出たらまた猛烈な雨と雷。ワイパーが役に立たない。前が見えない。大社高校の前の道に少し冠水しているところがあり、車が突っ込むとウオタースライダーみたいに水しぶきが上がる。9時半予約にしていてよかった。いつものように11時に予約していたら行くか行かないか迷ったことだろう。一番ひどい12時前にヤマダ電機の担当から電話がある。「車は走れますか。道は大丈夫ですか」
「大丈夫です。僕は〇〇まで往復したけどへっちゃらでした。うちの近所は今まで一度も水が出たことはありません」と大嘘を突く。延期は困る。だってネットもつながらないのだから。嘘をついて騙してでも来てもらわないと困るのだ。
12時過ぎ、小止みになったので外を見に出たら駐車スペースがプール状態。庭も半分くらい水が溜まって歩けない状態。嘘をついて心が咎めていたので担当に電話。事情を話して、「長靴で来てください。長靴がなかったら、着いたら電話ください。僕が長靴をもって出ますから」「ご親切にありがとうございます」恐縮された。
ところが1時にはぴたりと噓のように雨がやみ、駐車スペースの水も庭の水もあという間に消えた。
長靴無用。担当さんがPCをいじりながら話すにはヤマダ電機の周辺は田んぼの水があふれ、周辺の駐車場も水があふれひどい状態だったらしい。かくしてPCはこうして使える状態になっている。
ネットが切れたのも雷で停電したせい。雷で停電したときはもっとひどいことになる場合もあるそうだ。
夕方、母が暮らすグループホームから電話があり、ホームでは避難準備し出発直前まで行ったが雨がやんだので避難はしなかったそうだ。そう言われて考えてみたらホームは新内藤川の南だが、神戸川と言う新内藤川とは比べ物にならない大きな川の北に位置していることに気が付いた。
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夕方には池の水も少し引いた。食後のウォーキングもできた。これでこの梅雨最後の雨にしてもらいたい。

7月13日 中国地方梅雨明け。

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