特養から早々と年末年始の面会予定の申込葉書を送って来た。
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12月28日から1月2日までの間、38コマあるから38家族が面会できる。儂は正月には母をグループホームへ迎えに行き、お昼に一緒におせちを食べることに決めているので、妻への面会は2日を希望した。2日ならどの時間帯でもいいので6コマ全部にしるしをつけておいた。特養側で調整して後で連絡が来ることになっている。
正月ともなると帰省して面会したい人もいるから面会方法は厳しくなる。
12月28日~1月14日までは、面会はガラス越しの面会(風除室にて※)・もしくはテレビ電話のみの面会になる。しばらくはパネル越しの面会は出来ないことになる。
(※風除室・・・どんな部屋なのか分からない。冬だから窓の外から面会という訳にも行かないだろうから、そういう部屋を用意してくれたのかなと思っている)
特養は100歳の人もいれば、寝たきりの人もいる。厳しさはグループホームの比ではない。そういうグループホームも今後の状況次第ではどうなるかわからない。島根県や鳥取県でもぽつりぽつりと感染者が出ている。先日の鳥取大学の医学部の学生なんてひどいもんだ。帰省する時は事前に連絡するようにと通達がでているのに無断で帰省し、鳥取に戻って来たら、多数の会食は禁止されているのに11人で会食してクラスターを出している。濃厚接触者で感染した女子医学生はその後7人で会食し、病棟の実習もしていたと言う。ああ、何をかいわんやである。医者を志す人がやることだろうか。
何度も言うが家族を特養や福祉施設に入れている者の身になって考えて欲しい。こういう状況だからこそ少しでも面会させてあげようと、年末年始にも対応してくれる施設の職員さんたちの苦労も考えて欲しい。こういう人たちはみんなGOTOナンチャラとは無縁の人たちなんだよなあ。

妻と娘のスマホ面会を妻の側でつないでくれる職員さんの娘へのメールです。
『声が聞き取りづらくすみませんでした。最後は「玉ねぎとピーマンの入ったスパゲッテイを食べよう」と言っておられましたよ。いつも楽しく優しい声を掛けられますよね。お金についても「使うために貯めるのよ」。たしかにそうですよね。隣で会話を聞き申し訳ない気持ちですが、いつも温かい気持ちにさせてもらっています。直接あえるようになる日が待ち遠しいですね』

妻が娘に「アメリカに一緒に行こう」と言ったので、「お金ためとくよ」と娘が言ったら、「そうだよ、お金は使うために貯めるんだからね」と妻が言ったのだそうだ。

語録(25)

2008.1.2

(着替えをしていて肌蹴ると)

「寒いからありがとうとは言わないよ」

2008.1.4

(オムツ交換)

「こんなことしてもらえるの私だけだから、私、満足しているの」

2008.1.8

(私がパジャマの着替えをしながら口ずさむ)

「♪パジャマでおじゃま」

「お父さん、やってたから覚えてるのね」

(TVに出演したと思い込んでいるのか、昔、私が子供の着替えをしたことを言ったのか分からない。妻も歌う)

「♪シュッ、シュバアーッ~。みんな、覚えてるよ。私、いいお母さんだったから」

2008.1.24

(妻が何か言ったので、「そうだねえ」と、答える)

「お父さん、いま優しい言い方だった。そうだねえって」

(そして、キスを求める)

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「明日、0℃だって」

「平気だよ。0℃だって。お父さんと私、くっついて寝てたら」

2008.1.25

「人を待ってるのって長いね。○○先生(看護士時代の知り合い)とそのお友達」

2008.1.28

「テレビをつけろ」と、言うので、「次々と言うなよ」

「次々と出来ると思ってるから言うのよ」

2008.1.29

「明日朝一番に子供たち連れてお墓参りに行こう。お父さん、送ってくれる」

2008.2.21

「嬉しい、お父さんがにこにこして。私のこといつも馬鹿にしてたから。私のことほめてくれた」

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「いま、お茶いれるから待ってて」と、言うと。

「こんなに大事にされていいのかしら」

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「私が半身不随になったらいけないから、お父さん、練習しとかないと」
(自分が半身不随になっていることをどう思っているのか。どこまで自覚しているのか。不思議な会話だ)

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「いやあ、私たちも結婚するのよ。みんな、おめでとうと言ってくれるよ。お爺ちゃんにいい処でやってもらおう。お金あるから」

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「〇〇ちゃん(娘)がまた名前変えたいんだって」

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「チョコレートちょうだい」

「もう一杯食べたよ」

「あとで後悔するよ。あの時、あげてればよかったって」

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「髪型変えて、赤着てみたい。パアッと変わるような気がする」

2008.2.22

「私はいつも死について考えてるの。天国へ行くなんてちっとも思ってないの。夢の中で」

2008.2.28

「うんうん……」と、生返事したら。

「とっとと死んで生まれ変わってこい」
(妻はうんうんと言う返事が大嫌いなのである)

2008.3.1

「今日は甘える日に決めてるの。だから自分では動かないの」

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(夜、パット交換時に)

「驚いた。泥棒さんかと思った。親切な泥棒さんねえ。おむつ替えてくれて」
(思わず吹き出す。眠いのも、疲れているのも忘れる)

2008.3.6

「こんな二人でTV見るの久しぶりねえ。休みに感謝」

2008.3.8

(NHK大河・篤姫を見ながら)

「これ、お父さん、〇〇ちゃん(娘)のこと書いてるんでしょ」
(大河を書くような脚本家だったら妻も喜んだろうなあと思う瞬間)

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「ミカンちょうだい」と妻がねだる。

「ちょっと待って」

「うん」

「あっ、いい子だねえ」(いつも待ってと言うと叱られるので思わず妻を褒めたのだ)

「待つのになれちゃったよ。みかんなんてすぐなのにねえ」

12月7日午前追記
島根県で5人の感染者が出た。松江2人。出雲3人。そのうち出雲の一人は県立中央病院の看護士。
グループホームの外出が禁止になるのではないかと心配になって来た。特養の年末年始面会もとりやめになる可能性もある。これ以上拡がらないように祈るのみ。

神立食堂で昼ご飯を食べていたら、ニュースで県中の入院患者が一人感染したと言う。また一人増えた。ヤバイなと思っていたら、グループホームからの速達が届いていた。昨日感染者が出たのを受けて外出外泊禁止にするとの知らせ。2~3週間様子を見るとのことだが、今日また一人増えたから正月まで制限は続くのではないだろうか。今日イオンでおせちを予約したばかりなのに。正月は家で迎えさせてやりたかったのだが。妻にも正月には会いたかったのに無理だろうなあ。