

9月3日に安納芋のツル上げをする。
芋ツル大好きの裏のMちゃんに「そろそろ芋を掘るよ」と伝えておいたので、早速Mちゃん、デパートの紙袋にぎっしり詰め込んで持ち帰る。わが家も助っ人に来ていた妹と二人で山ほど芋ツルを採って、妹に重曹を入れて煮てもらう。毎年、ツルの出来はいいので、今年もほどよく歯ごたえがあってうまかった。帰郷して8年、芋を作っているが、いつも芋よりツルの出来の方がいい。困ったもんだ。芋なんて百姓のイロハのイみたいな作物なのにどうしてうまく出来ないのか。この時点ですでに自信はなかったのである。ツルがよく出来ていれば、芋は?が毎年のことなので。


9月11日ツル切り 9月17日芋掘り
ツルを植え付けてから110日目にツル切りをするとものの本には書いてあったので、この二、三年はツル上げ→ツル切りをきちんとしている。これをしたからと言って、今更いい芋になるはずはないのだが。
9月17日にドキドキしながら掘ってみた。結果は「う~ん」。全体に小粒であった。近所の芋も今年は小粒だったそうだ。余りにも暑い日が続いたせいだろうか。今年の5月は畑どころではなくて、芋も作る気はなかったのだが、近所の人から「芋は簡単だから、そこの空いている畝に植えてしまえばいいんだよ」と言われて、葉物が終わった畝に、石灰もやらなければ、耕しもしないで、いきなりツルを植えたものである。この写真の倍以上は獲れたのだからよしとしよう。
ただ、掘るのには一苦労した。芋がいつもより深いところに出来ていたのだ。実は毎年ツルは斜めに植えていたのだが、今年は斜めに植えるのも面倒くさくて、いきなり垂直に突き刺すように植えたのだ。斜め横に浅く植えるより、垂直の方が根つきがいいに決まっているからだが、当然芋は深いところに出来てしまう。掘りだすのにえらい手間暇かかってしまった。でも、垂直植えは実に根つきがよくて楽だった。来年はどちちらにしたものか。
『葉物レポート』


9月4日ほうれん草の種蒔き 9月6日藁を被せる
酷暑の後の雨続きが終わり、ようやく9月に入り、いよいよ秋の始まりと思って、ほうれん草の種まきから始める。こんなに早く始動するのは初めて。例年なにごとも遅れ気味で、そうなると収穫も遅くなり、食べられる期間が短い。そこでちゃっちゃと植えて早く食べようと思った次第。左が「次郎丸ほうれん草」、右が「味サラダほうれん草」。一昼夜水につけて置いたものを蒔き、その上からもみ殻を撒く。
ところが涼やかな秋になると思いきや、翌日からまた炎熱地獄に戻る。と言って、ここで計画を中断したくなかったので、
9月5日中葉春菊(次郎丸ほうれん草の奥に一列)
9月6日人参黒田五寸(味サラダほうれん草の奥に一列)
の種を播いてから、種を播いた上に藁を被せる。水分の蒸発と熱射から守るために。

9月10日発芽はしたけれど
味サラダほうれん草の発芽状態。暑い日が続いたせいか、発芽の状態がとても悪い。鳥に種まで食われてしまう。もみ殻を被せたのに、ちょっとでも見えるとすかさずやられてしまう。中葉春菊も余りよくない。
人参は発芽に時間がかかるのでまだ発芽しない。ただ、人参は8月になったら植えるものだから、暑さには強いはずなので期待はしたのだが、その後、発芽したが、これも余り芳しくない。
ほうれん草も春菊も人参もその後2回ほど追加の種まきをする。
9月17日
さしもの暑さも勢いに陰りが見えて来たので、春菊の奥に一列小松菜も播く。
大根「耐病秋風」も播く。ほうれん草の右横の銀色マルチの畝。

9月18日同じ銀色マルチの畝に「味サラダ蕪」と「出雲オロチ大根」を播く。
「出雲オロチ大根」は今市の田中種苗で見つけて即座に購入。去年ニュースで見て、欲しかったのだが手に入れる方法がわからなかったのだ。今年、何と販売されていたとは。これは島根大学の農学部が開発した大根で、浜大根を改良したものである。何がすごいと言って、極辛味が売り物の大根なのである。どうやら薬味として使うといいらしい。播いた後ではたと気が付く。「儂は食えない」 膵臓には香辛料のきついものは良くないので、儂はキムチやワサビや唐辛子は断っていたのだ。残念!うまくできたら人にプレゼントしよう。ちょっと舐めるぐらいならいいかもしれない。


9月20日 9月20日耐病秋風
手前が黒田五寸。向こうが中葉春菊。 春菊は追加の種がなかなか出ない。
二日続けて夜に雨が降り、朝夕は肌寒くなる。日中は風も出て(台風の影響か)暑さもやわらぐ。
大根は芽が出るのが早い。4粒蒔いたが、3~4粒発芽している。


9月20日 9月20日秋ナス
ほうれん草は追加の種が少しづつ目を出す。レタス類や奥のブロッコリーはそこそこに成長している。サニーレタスはもう食べられる。外側の葉から採って食べている。採っても採っても次々と葉が成長するので随分お得な野菜である。
秋ナスはようやくこの大きさになる。久しぶりに作ったので成長が遅いのか早いのか分からない。食べられるほど沢山できればいいのだが。
以上が畑の近況だが、台風が来る。芽が出たばかりだし、レタスなんか強風で吹き飛ばされないか心配。ブロッコリーに今日大慌てで支柱を立てる。
台風接近(9月22日追加記事)
雨は降ったりやんだり。夕方から風が強くなる。島根県西部には暴風警報が出る。風に煽られるほうれん草や人参の可愛い芽を見ていたら不安になり、急遽、不織布を被せることにした。

ところが不織布は強い風に舞い上がり、うまく被せられない。悪戦苦闘していたら、神西湖のしじみ売りのおじさんが通りかかり、手伝ってくれて、写真のようにべた掛けできた。夜半に接近するようだが無事を祈るのみ。