ごめんとかあちゃん(女房)に謝るしかない。今日から外泊の予定だったけれど、朝起きたら疲れていて、こりゃあ外泊しての世話はとても無理だと思い、急遽特養に断りを入れたのであった。先月は葬儀があって、外泊させられなかったので、今月は何としても家に戻してやろうと思っていたのだが、ちょっとスケジュールがきついかなと危惧していたのが、その通りになってしまった。
ずっと病院通いが続き、葬儀、その後の手続きや香典返しなどの手配をして、6月1日に親戚の結婚式があり、二泊三日で上京。上京するに当たっては母をショートステイさせる為に、代表者会議もあったりで、息つく暇もなかった。肉体的にも精神的にも疲れが出るのもやむを得ない。ここは休ませてもらって、来月は……と思うのだが、6月末が49日。それが終わったら、名義変更しなければならず、妻のことで熊本にも行かなければならない用も出来てしまい、そうこうしていると初盆もある。来月も無理かもしれない。落ち着くまでは、特養にはお昼に時々顔を出し、ノンアルビールを差し入れして、いっしょにご飯を食べることで勘弁してもらわないといけないかもしれない。
それにつけても思うのだけど、香典返しなんて外国にはあるのだろうか?
お願いですから、金封には住所を記入してください。出来たら、電話番号と郵便番号も記入していただくと助かります。
帰郷して8年目、田舎で育っていないから、名前を見てもどこのだれかがさっぱり分からない。母の記憶も当てにならず、親戚に電話して、「この人、知ってますか」と訊いている有様である。
女房が元気だったら、てきぱき手伝ってくれたのだろうに……

語録(18)


2006.11.4
「寒くない?」
「寒いよ、一人で寝てるから」
「このベッドは二人寝れないからね」
「稼いで、大きいベッド買って」
2006.11.7
「〇〇ちゃん(娘)がピンポンピンポンて帰って来る気がする。ああいう子だから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・

「お父さん、すっかり老人介護みたいになったね。ごめんね」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「みかんかリンゴを買いに行こうと思って、お金を借りようと思って、誰かなと思って」
(側に居るのは俺なのに、俺の顔を見て)
2006.11.9
「お父さんはお医者になってから優しくなったのね。前はぶっとばしてやろうかと思っていたのに」
2006.11.21
ショートステイから戻って来たので
「帰って来たぞ、帰って来たぞ」と、歌ったら
「ウルトラママ~」と、返して来る。
(この返しの秀逸なところがかつての妻であった)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お父さん、私のこと、よしよししてね。寂しいから」
2006.11.22
「お父さん、慌てるのと急ぐのは違うからね。お父さんはすぐ慌てるから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「正月はいいね、優しいから」
2006.11.23
「お父さんが疲れたろう、一杯やろうと言ってくれたら嬉しい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何か変わらないかなと思いながらも昨日と同じ。ちっとも変わらないことあるよね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「この人ずっとこのまま生きて行くんだろうと思ってたら、全然違う人になった。お父さん、ただ紙書く人だと思ったら、立派な脚本家になったんじゃない」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
妻が「風来ないよ」と、言うので、「風来ないよ」と、返したら
「どうして同じことを言うんだ。だから、お前の小説は出来が悪いんだ」
(持ち上げておいて、みごとに落とす)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(葬儀のTVを見てて)
「お父さん死んだら、私も一緒に焼いてもらおう。一緒に天国行こうね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「川尻はあの鉄橋が好き、ガードと鉄橋が」
(妻の育った家の近くに鹿児島本線の鉄橋がある)
2006.11.25
「お父さん、(私が)寝とって言うことは一番してほしいの。そこへ座卓を持って来て並べてよ」
(介護している時)
「手が冷たい、今度私もしてやるから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(救急車の音が聞こえて)
「ご飯の時に看護婦さん可哀想だなと思う。救急隊も御飯の時は乗せなきゃいいのにと思う。あとは寝に入った時がいや。11時過ぎ」


※看護婦だった時のことを思い出しての言葉
2006.12.4
「足の骨が折れたの。なかなか治らないね」


※脳出血で左足が麻痺、拘縮の痛みを骨折と思い込んでいる
2006.12.7
「私がほしいもの愛情。愛がいっぱいほしい」
・・・・・・・・・・・・・・・
「リーフシャワーの下で踊るから写して」
2006.12.12
「パパちゃん、来ないかな」
(病気になってから、よく言うようになった。幼い時に死んだ父親が生きていると思っているのだ)
2006.12.13
「こんなだっこして椅子に座らせてもらっているのを見たら、みんな、曽田さんに甘えてると言うよ。なによ、曽田さんなんて」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「〇○(息子)、だいぶボーナス出たみたいよ。それで、わたしのブレスレッドみて、それいくらしたの、どこで買ったのときいてたよ。買ってくれるのかな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「○ちゃん(娘)が、モモちゃん(メスの豆柴)、片づけさせられてるんじゃないかと言ってたよ。オス犬のドレイになって。私、やめて、そんな話聞きたくないと言ったの」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お父さん、ありがとう。ほんとうに最近親切ばかり」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「またパパちゃんに会えると思うと、うれしくてしょうがないよ、私」
「パパちゃん、私のこと可愛がらすでしょ、○子、○子て」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2006.12.14
「みんな呼んで、言いつけてやる」
2006.12.17
(TVを観ていて)
「お父さん、認知症になったらちゃんと介護するよ」
2006.12.18
「私の前で待ってと言わないで。はい、すぐやりますと言う」
2006.12.27
(加湿器の水を替えていたら)
「マメだねえ、本当にありがとうと思ってるよ」