7日の夜に大和路ツアーから戻ってきて以来、ずっと体調が良くなかった。
頭がぼーっとして、寝不足感満載。身体も重く感じられる。何となくだるい。別に熱がある訳でも、吐き気がする訳でもなく、食欲は普通にある。
この頭がぼーっとして、何となくふらっとするような気がするのは慢性的なもので、数年前に眩暈で入院して以後、続いている。医者からは眩暈の後遺症はすっきりと解消することはなく、長期間続くと聞かされていたし、このぼーっとした感じも退院直後からくらべればよくなっているので、そんなに気にはしていない。
この春の健康診断で脳の検査もしてもらったが異常はなかった。
だから、何となく体調が良くないなと思っていても、雨の中1万3千歩も歩いたし、そもそもツアー初日の5日からして睡眠不足だったから、1日2日休めば良くなると軽く考えていた。
だが、実際には身体を労わることはせず、8日は朝から畑に出て、お昼には特養に顔出しした。ツアー出発前の4日に顔出ししているので、無理して8日に行くこともなかったのだが、行ってやらないと申し訳なさが先に立つ。そして、喫茶店に籠って、これまたしばらく休んでいた小説の直しに取り組む。
9日は「古文書の会」。午前中は小説直しして、その足で出雲図書館へ。夕食の買い物をして、帰宅したら畑。
10日日曜は、午前中母を伴い、親戚の見舞いに病院へ。帰宅して、少し畑をやり、また特養へ顔出しする。一昨日に顔出ししているのだから、せいて行くことはないのだが、自分の決め事で、日曜日には必ず行くことにしている。破ると気持ちが悪いので辛いなあと思いながらも行った。正直に言えば休みたかったのであるが、さぼって後味の悪い気持ちを引きずるよりは、身体はしんどくてもやるべきことをやっていい気分になった方がいい。その後、喫茶店に籠るが小説の直しは調子が出ない。さあ、やるぞという気分にならないのだ。困ったもんだと思いながらも、14日からは妻が外泊で戻る。戻って来たら、またしばらく小説どころではなくなる。だからこそ、後、3、4日ほどの間に、やるだけのことをやっておかねばと尻を叩く。
そして、13日によせばいいのに、また特養に顔出しする。翌日から外泊で、迎えに行くのだからしゃにむに行かなくても良かったのだが、水曜日は両親の訪問医が2時頃に来る。必ず立ち会うので、この日は中途半端なスケジュールになる。そこで、訪問医が来る日は特養の顔出しとセットにしているのだ。だからと言って、ここまで律儀に原則を守ることもないのだが、これが性分と言うやつなのだろう。
で、14日から外泊。19日まで。
助かるのは、助っ人の妹が15日から来てくれること。15日からは、夕食の食事準備だけはしなくてよい。大いに助かるのだが、毎朝7時に起きるのが何だかやけに辛い。頭がぼーっとする度合いがひどくなり、身体も全身がどんよりと重い。
いつもだと最後にパット交換するのは夜の12時だが、そんな時間まで起きていると、朝7時に起きるのが辛いので、11時にはパット交換をすませてしまう。
しかし、8時間睡眠でも辛い。もともと眠りが浅いタイプで、いい歳をして、睡眠時間は子供並みに欲しいのだ。
17日には、朝の世話をして、寝させている間に、「風土記談義」に行く。こればかりは休むわけには行かない。
3日目、4日目には、余りにもしんどくて、午後、妻が寝ている間に、自分も横になる。こんなことはこれまで一度もなかったことだ。とうとうこんなに「おいぼれてしまったのか」と思わず嘆く。
妻が寝ている間、畑もしないといけないのだが、暑くもあり、とてもではないが集中的にまとまったことができない。何をやっても中途半端。
こうして、どうにか19日に漕ぎつけ、特養からお迎えに来てもらう。
送り出したら、これまでなら、正直に言うと「やれ、嬉しや。これで、自由じゃ。わしの時間じゃ」と、喜び勇んで、パソコン抱えて、市内に飛び出したのに、この日は自室に直行、そのまま布団にバタンキュー。夕方までうたた寝する。
少しよくなった気がして、翌20日から、新たな気持ちで、小説の直しを続けようと外へ出るも、なんだか調子が出ない、早く帰宅して、妻がいなくなったベッドでぐだぐだとW杯の録画を見て過ごす。一体、この不調はいつまで続くのだろう。いつになったらすっきりするのだろうと不安を覚える。ツアーから戻ってからだから長い。本当に何か悪い病気にでもかかってしまったのかと薄気味悪くなる。すると、夕方からしきりに鼻水が出る。6時に病院へ電話したら6時半までやっていると言うのでとにもかくにも行ってみる。
体温計ったら、37.3分あった。痰にも多少色がついているので、抗生物質などを出してもらう。夕食後の薬を一回飲んだら、翌朝には体調はすっきりした感じがする。
この日は父を術後管理している医大の先生に見せる日なので、病院へ連れて行く。
帰宅したら、さすがにぶり返す。でも、翌日午前中安静にしたら、午後からは外出できた。小説の直しも少し進む。
そして、今日23日は朝から出て、しっかり小説の直しが出来て、夕方にはこの間、またまたたまってしまった畑仕事にも手をつけることが出来た。
頭のぼんやり感は軽くなり、身体の嫌な重みも消える。
薬も効いているようだ。
思うにこの間の不調はどうやら疲労の蓄積によるものだったのではなかろうか。
しっかり疲労を取らないままに、あれもこれもと悪い癖が出てやり過ぎたようだ。
いつもなら、風邪で3日も休めば、無駄にした日を悔やむのだが、今回ばかりは、もしや悪い病気ではと危惧していただけに、風邪ですんで、ほっと一安心したと言う顛末でありました。風邪にありがとうと言いたいぐらいである。
若くはないのだから、考えないといけません。
と、言いつつも、明日24日は日曜日、特養に行く日と決まっている。でも、この調子なら大丈夫でしょう。