上位三頭の中に私が買った馬は一頭も入らなかった。完敗である。恥ずかしいから(アンビシャス4着)以外は何を買ったか言えません。
言い訳させてもらうなら、魂の籠った予想をしていないのである。馬券検討に集中する時間がないので、なんとなくこんなものかなと買ってしまっているのだ。そんな自分の状況を分かっているから、決して大金は賭けない。ほんの参加料だ。50年近くやって来た競馬と別れたくないので、お付き合いでやっているようなものだが、当たらないのはつまらん。
実は私は気が付いている。当たらない本当の理由を。それは私が年を取ったことにある。内に秘めたエネルギーが減っているのだ。
だから賭け事一つとっても、昔のように勝負できなくなっている。エネルギーが満ちていれば、若い時のように負けても次がある。負けた分は仕事で取り戻す気概も持てた。
今はそうは行かない。残ったエネルギーを後生大事に守っている。色々と分散消費することを考えると、競馬なんかには費やしていられない自分がいる。では、やめればいいではないかと言われるかもしれないが、競馬も競輪もこれが面白いのである。
結論として、矛盾するようだが、競馬や競輪への興味も失ってしまったら、自分は終わりだと思う。もうG1レースぐらいしかやらないが多分一生やり続けると思う。
私の願いは第100回ダービーを東京競馬場で観戦することなのだ。
私は絶対に泣くだろう。
東京競馬場は妻と家族の思い出がいっぱい詰まった場所でもあるのだ。
妻はビールで一休み、子供たちは遊具で遊び呆け、私は外れ馬券の紙吹雪。どれだけ通ったことだろう。