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昔は漆喰が剥げ落ちぼろぼろの蔵だった。今から25年くらい前、父がリタイアした時、蔵を改造して住むのが唯一の願いだと言い張り、母屋と無理矢理くっつけてトンデモ部屋を作った。
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左)昔の蔵の入り口。母屋のダイニングキッチンと廊下で繋げた。
右)内部を大改造。こうして見るとどこがトンデモ改造と思うかもしれないだろうが、実は改造当初は窓がなかったのだ。それゆえ蔵の中は完全密閉空間で夏は暑くて眠れず、父は西の部屋で寝ていた。掘りごたつがあって殆ど麻雀部屋状態であった。和尚さんや議員さんや近所の人がやってきて、お袋はぶつぶついいながらお茶や食事の世話をしていた。10年前、わしが妻を連れて介護帰郷した時、きちんとした居間が必要になり、父は分厚い壁に3つ穴を開けて窓を作った。障子の壁の向こうがベッドで夏でも冬でも眠れるようになった。そして8年が過ぎ、
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2年前、父が他界した後はトイレが近いので母が移って来た。それも1年間で昨年グループホームに入所し、その後、儂が移ってから半年になる。以前からいつかはここを書斎にしたかったのだが、写真では畳が見える部屋は実は儂が帰郷した時から絨毯が敷いてあって、そこに電気こたつや家具類などが置いてあり片づけをする気にならなくて抛りっぱなしにしていたのだ。
しかし、ダイニングキッチンのテーブルでPCに向かうのも食べかけの皿やコップが一緒だと気分も乗らないし、落ち着かない。父が作った部屋を寝室だけでなく、書斎にして利用すれば父も喜んでくれると思い、絨毯を撤去した。
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左)半畳の畳を上げると掘りごたつになっている。
右)倉庫に木枠があったので持って来てはめる。
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左)木枠の上に電気こたつを置く。
夜になると聞こえて来るのは蛙の合唱。父に感謝して使っている。