執念と根性の人だから毎日ひざ下までのきついストッキングを9ヶ月以上履き続けた。熊本へ行った時も履き続けた。真夏のクソ暑い日も履いた。当初はそれまで夜中に3回起きることが多かったのだが、それが2回になることが増えて来て、効果があると思い込んだのだが、その後、目覚ましい良化は見られなかった。それでももう少しやってみようと自分を励まし、折角ここまでやったのにここでやめたら勿体ないと思い直し、なんとかやって来たのだが4月になってとうとう「ヤーメタ」。
そもそも弾性ストッキングを履くのは血流をよくするためである。歳を取ると血流が悪くなるので弾性ストッキングを履いて血流をよくする。そうすると日中の排尿量が増えるので、夜の排尿量が減ると言う論法である。確かに理屈である。飛びついたのだが、当初から疑問がない訳ではなかった。もともと膀胱の機能が衰えてしまった人には当てはまらないのではないかと思っていたのだが、あの時点ではそれは考えないことにしたのであった。自分の膀胱が衰えているからなんて考えたくないではないか。都合の悪いことには目を瞑ったのである。
いい加減くたびれて来た事もあって、冷静に考え直した。やっぱり、膀胱の機能が衰えているのではないか。そうだとしたら「ためしてガッテン」の物理的療法?は意味がないのではないか。
これから暑くなると弾性ストッキングが辛い事も相まって、医者さんにかかってみようかと思ったのである。
4月30日に市内の泌尿器科に行く。大きくて立派な病院でビックリする。出雲にもこんなすごい病院があったとは。人工透析をやっている病院であった。9ヶ月に亘る夜間頻尿の記録も持参する。プリントアウトしたらA4で9枚もあった。先生も看護士も目を丸くしていた。
検尿して触診して超音波で診る。尿はたまっていなかった。
「タムスロシン」と言う薬を出してもらう。一日一回夕食後に飲む。
先生は尿を出し切ってしまう薬だと言っていた。ネットで調べて見ると、
【尿の出が悪い、残尿感、トイレが近いなどの症状を改善するお薬です。尿道や前立腺の筋肉の強い緊張をやわらげ、尿道内部の圧力を下げる働きがあります。】
と、あった。
効果のほどを確かめるために、性懲りもなくまた記録を取る。
12時過ぎトイレに行って就寝 7時起床してトイレに行く
1日(5月) 4:30 7:00
2日 3:35 6:45
3日 4:10 6:55
4日 3:10 5:45
5日 4:30 7:00
6日 2:45 6:40
7日 2:30 6:25
8日 3:30 6:30
9日 2:00 4:25 7:00
10日 3:00 6:35
11日 5:25
12日 5:00 7:00
13日 3:35 6:15
14日 5:00
15日 3:35 6:25
16日 3:00 6:10
17日 2:20 5:45
18日 3:10 5:40
19日 2:30 5:40
20日 3:50 7:00
21日 2:40 5:10
22日 4:00 7:00
23日 4:50 7:00
24日 3:05 6:20
25日 3:15 6:00
26日 3:05 5:45
27日 5:20
28日 2:25 5:45
7:00と記してあるのは、7時に起きてトイレに行きたくてすぐトイレに行ったことを意味している。
何も記してないのは、7時に起きたけれどトイレには行かなかったことを意味している。
そして、今日、一ヶ月検診。この記録を見せる。「これはご丁寧に」と、先生。あまり変わっていないので、薬を変える。「シロドシン」と言う薬で、朝夕飲む。お薬リストを読むと、【尿を排泄しやすくする作用があります。前立腺の肥大に伴う症状(頻尿・残尿感など)を改善する作用があります】とある。改善してほしいものだ。さて、一か月後どうなっているやら。
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